2025年シリーズの出場権をかけて行われた「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024・昇格大会」は北海道バーバーリアンズディアナの優勝で幕を閉じた。チームにとっては重要な大会を前に、NZラグビー留学をしていた、佐藤優、ンドカ・ジェニファは直前で帰国。サクラセブンズとしてオリンピックに挑む三枝千晃が出場を決めた。「チームのために」3選手が共通して持っている「ディアナ」への思いを試合後に聞いた。
三枝千晃
――素晴らしい活躍でした
今年(コアチームに)入れなくて悔しい思いをしたので今回の昇格戦で晴らそうという気持ちで臨みました。
――オリンピックにむけて大事な時期ですが出場を決めたのは
やっぱり、いつもチームのサポートのおかげで代表に出させてもらって頑張っているので。本当はコンディション合宿があったんですが、お願いしてこちらの大会に出場させてもらいました。
――そういう気持ちがプレーにでていましたね。
チームメイトのおかげでいいところで(ボールを)もらえたんで、あとは思い切り走るだけでした。
――走るフォームとか表情とかすごく好きなんですけどどんなリアクションされますか
結構しんどくて、そんな(苦しそうな)顔をするなって言われるんですけど、自分ももう少しいい顔して走りたいんですけど…。
――全力を出し切っている?
そうですね。
――チームに対しては恩返しじゃないですが、ちゃんと貢献できたなと感じていますか
来年の出場権を取れたんで、チームには貢献できたと思います。
――オリンピックが終わって、来年はディアナとして4大会に集中することができます。ディアナとしてどういうところを目指していきたい?
昨シーズンは1回もベスト8行けずに、昇格戦に回ることになっちゃったんで、コンスタントにベスト8に入ること。自分たちは結構毎年チームのメンバーが変わるんですけど、だからこそフィットして、1シーズンしか一緒に同じメンバーとプレーができない、これが最後かもしれないという大会を来年最初から楽しみたいと思います。
――コアチームを外れたチームの中でトップの選手が他のクラブへいくケースもある中で、三枝さんがチームに残った理由は
落ちちゃったんですけど、雰囲気がポジティブなところや自由というか、そういう雰囲気がすごく好きで、もう一度ディアナとして太陽生命に出たいという気持ちと、代表活動を優先させてもらって、ディアナでプレーできてなかったんで、応援してもらっているので離れたくないという気持ちがあります。
佐藤優
――NZ留学していてこの大会に向けて帰国してきた?
今年の1月から留学していて、入替戦1週間前に帰国してきました。チームは去年とはまた違うチームだし、新しいメンバーもいて本当にワクワク、ドキドキしながらちょっと不安もありましたが、NZ留学中もチームミーティングには参加していたので、すごく楽しみでした。
――入替戦に戻ってくる予定だった?
なんとも言えないです。(チームから)帰ってきてほしいと言われたので、チームにとっても大事な時期なのでやっぱりそう言われれば。勝って帰りたいなという思いはありました。
――留学については
たまたまこのタイミングでニュージーランドに行けることになったので、行きました。
――NZでは15人制?
はい。向こうではSOをやっています。セブンズはあんまりやってなかったのでめちゃくちゃきつかったですよ。
――今年のチームはどんなチーム
すごくチーム思いの子が多くて、一緒に頑張ってくれる子達でした。(来年は?)どうでしょうね。残ってほしいですけどね。
――北海道拠点のチームがまた太陽生命のコアチームに戻るということは地方で頑張っている選手にとってはどんな価値があると思いますか
ディアナは伝統的なチームで、第1回大会から太陽生命シリーズに出て戦っていて、今年は出れなくてすごく悔しかったので、またこうやって戦えるチャンスをつかんだということはすごく大きいと思うし、都心だけではなく地方でもこうやってラグビー頑張れるんだよというところを伝えられるようにこれからも頑張りたいですね。
――三枝千晃さんがオリンピックスコッドから戻ってきて素晴らしいプレーをしていました。
最高でしたね。もう絶対取りきってくれるという、なんていうんだろう、信頼があったので、私達は内側の選手はもうとにかくパスを繋いで外で最後取りきってもらうえるように良いシチュエーション作るのが仕事だなと思って一生懸命やってました。
ンドカ・ジェニファ
――とにかく勝たなければならない試合で、決勝の前はどんな気持ちでしたか
練習から常にいい雰囲気だったので、もうそのまま何も変わらず、楽しく、エンジョイラグビー、という感じでした。
――今回15人制の合宿とかは?
こちらでの活動を優先していました。今はニュージーランドに行っていて、自分はこの試合の2週間前に日本に帰ってきました。
――(佐藤)優さんと同じところですか
行っているところは違います。ニュージーランドのタウランガというところに行っていて、主に15人制をやっています。
――セブンズに合わせる時間はどのくらいありましたか
チームに帰ってきてからの5日間くらいはみんなで練習した感じです。自分は足が速いわけではないので、周りの選手がすごくいいランナーで走ってくれたのですごく助けられました。
――逆にコンタクトのところは強かったですよね。
そうですね。そこだけは自分ができることかなと思うので。
――ニュージーランドに行くきっかけ
バーバ(リアンズ)は15人制がないので、15人制の強化のために。自分はタックルがすごく苦手なんですけど、大きな選手とやることで自分のタックルを磨きたいと思って。
――向こうでのポジションは?
NO8をやっています。タックルは前よりは下に入れるようになって、自分的には少しは成長できているかなと。キャリーの方は、ステップで1つずらして当たるとか、ゲインはきれるんですけど、正面で対決となったらいつも負けちゃうんでまだまだかなと。
――体を大きくすることもやっていますか
結構意識的に食べるようにしています。今は知り合いの家に住んでいるので、知り合いのお母さんがご飯をだしてくれてそれを食べているんですけど、いつも本当に大量に食べています(笑)。
――サクラフィフティーンでもっとプレーしたいという思いが強いからNZに行くことにした?
そうですね。試合に出て、ちゃんと仕事を果たしたいですね。(15人制の試合を)したかったですね。
――レスリーさんからは何かアドバイスは
日本より環境がすべて整っているというよりは自分でこうして、っと決められるのはあるんですけど、自分はキチキチのスケジュールがうまく組めないので、そこはちゃんと自分でやるんだよと言われました。決まっていないから自分でやれることをやりなさいと。
――すぐに戻られますか
14日、火曜日に戻ります。
――チームに戻ってきて昇格を決めて、役目を果たせたという気持ちですか?
本当に嬉しいです。
――メインとしては15人制?
メインは15だけど、やっぱり自分はチームが好きでラグビー続けているので(太陽生命で)やっぱり勝ちたいです。(バーバの良さは)もうポジティブで明るくて、何か常に声がけをしてくれて何かミスをしても大丈夫、自分の心の中でも大丈夫だと思えるのでそこがいいところかな。