堀毛咲良「このまま下がることなく上がっていけるように」TKMが2シーズンぶりに3位入賞 | ラグビージャパン365

堀毛咲良「このまま下がることなく上がっていけるように」TKMが2シーズンぶりに3位入賞

2024/04/24

文●編集部


女子ラグビーの日本一を決めるサーキットシリーズ「太陽生命ウィメンズセブンズ2024・第2戦熊谷大会」は東京山九フェニックスの優勝で幕を閉じた。YOKOHAMA TKM(以下、TKM)は第1戦北九州大会では7位と振るわなかったが、今大会はプール戦の初戦、日本体育大学ラグビー部女子を26-14で勝利すると、プール戦を3勝1敗で4位で通過。準々決勝でも地元開催のアルカス熊谷を相手に快勝。準決勝では優勝した東京山九フェニックスを相手に接戦に持ち込むも敗れるものの、3位決定戦では、日体大に24-5と快勝で2022年弘前大会以来の3位入賞を果たした。

今大会はアタック面でのコネクションが前回大会から大きく改善された。松永美穂、永岡萌といったFWをはじめ、一人一人が積極的に仕掛けることで外側のスペースをつくり、チームのフィニッシャーであるアカニシ・ソコイワサやグレイス・スチュワートへボールをつなぎ確実にスコアにつなげるラグビーで得点力が飛躍的に向上した。チームの司令塔である堀毛咲良はボールをコントロールしチームを勝利に導いた。その堀毛に大会終了後、話を聞いた。


――3位入賞おめでとうございます。アタックが北九州大会よりも改善されました。堀毛さんのコントロールも素晴らしかったですが、アタックの手応えは?


北九州大会では、外にいる外国人選手に(ボールを)回そうという意識が強くて早く回しちゃっていたんですけど、すぐに捕まっちゃっていました。やっぱり一人一人が強気なプレーを意識して、自分たちでも仕掛ける、日本人選手も脅威になれるようにみんなで取り組みました。



中で相手のディフェンスの足を止めて外に持っていく。ラックからの捌きを早くして相手より速いセットでずらしていくという意識で練習でも取り組んでいました。


――誰かがゲインした後のフォローも速かったですね


裏に出れる選手がTKMは結構多いので、そこに対してのフォローを外側と内側で2枚立てるようには意識してます。

――久しぶりの3位です。さらに上に行くためには何が必要?


自分たちの流れに持っていけるかどうかで、試合の流れ次第で一瞬で終わっちゃうところがあるので自分たちのプレーを最初から出すにはどうしたらよいか、それができたのは今大会の最後の2試合だったと思うので、次も自分たちのペースでやっていけるようにしたいですね。



――試合の流れが悪くなったときにチームとしては誰が声がけをする役割


キャプテン(永岡萌)が声を掛けますし、一番年長の松永美穂選手が「入りから!」というチームをリセットする声がけを笑顔でかけてくれるのでそこで自分たちも切り替えるようにマインドセットするようにしています。

チームの精神的支柱・松永美穂

チームの精神的支柱・松永美穂




――TKMが優勝した時(2022年熊谷大会)は、チームにはいましたか


はい。TKMに入って1年目で怪我をしていて出場はしていなかったですけど。


――もう一度優勝したいですね。


そうですね。自分たちの強みはアタックでもディフェンスでもコネクトし続けることで、自分たちがマイボールをいかにキープできるか、相手のディフェンスに負けずにどれだけキープし続けられるかがキーだとおもっています。



――グレース選手や磯貝選手といった新しい選手をどう使っていくかという部分もありますね。


そうですね、ただ、その選手たちに頼ってしまったらキーパーソンは相手からも見られちゃっているから、他の選手がどうにか崩していって、半ズレくらいの状態でボールを渡していかないと厳しいと思います。


――今日はご自身でもトライをとりましたね


自分も強気でいかないとという思いが結構あったんで、あの場面はトライ目の前だから、もいいだろうと思っていっちゃいました!




――三重大会にむけて


北九州大会では入りも悪く順位も下の順位で始まって、熊谷大会では3位まで上がってこれたので、このまま下がることなく上がっていけるように頑張ります。

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