太陽生命ウィメンズセブンズ2024・第3戦鈴鹿大会開幕直前SP、今シーズン好調の要因とは、自衛隊体育学校PTS・平山愛キャプテンに訊く | ラグビージャパン365

太陽生命ウィメンズセブンズ2024・第3戦鈴鹿大会開幕直前SP、今シーズン好調の要因とは、自衛隊体育学校PTS・平山愛キャプテンに訊く

2024/05/02

文●編集部


女子ラグビーの日本一を決めるサーキットシリーズ「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024」第3戦鈴鹿大会が、いよいよ5月5日(日)から開催される。

大会を前に、今季好調なチームを紹介。そのチームは自衛隊体育学校PTSだ。


昨年は総合順位が9位。第1戦・北九州大会では8位。第2戦、熊谷大会では6位。シーズン総合ポイントでは8位と勝ち星を積み上げている。サクラセブンズ、梶木真凜は代表活動に専念し、メンバー登録は12チームで最小の10名と限られた状況の中で戦いに挑んでいる。

PTSのチームフォトは敬礼だ!

PTSのチームフォトは敬礼だ!



今シーズンキャプテンを務めるのは、ベテラン平山愛。昨年キャプテンを務めた伊藤睦はバイスキャプテンとしてチームを支える。第2戦熊谷大会では、順位決定戦ではアルカス熊谷との「埼玉ダービー」に劇的な逆転勝利。5位決定戦ではながとブルーエンジェルス相手に最後まで接戦に持ち込む戦いを見せた。




大会を終えた後、平山キャプテンにチームの状況や好調の要因について話を聞いた。


――アルカス戦での平山さんの同点コンバージョン、しびれました。今年のPTSは逆境であっても動じないというか落ち着いている印象があり、結果も残せていますね


1年前のシーズンを終えてからチームの見直しがはじまりました。それから1年たって、今急成長している成果が今チームが乗りに乗っているというのもあるんですけど、メンタルの部分もそうですし、分析やチームミーティングを増やして、ラグビーに対する姿勢でも、オンとオフのメリハリの付け方を見直したら、少しずつ(試合の中でも)集中しなければならないときに、一気に力を出せるようにチームが一つになってきているので出ていると思います。





――確かに、14分フルで動くんじゃなくて、勝負どころでギアをあげるように見えます。どういったトレーニングをしているんですか?


自分たちのメリットとしては、ラグビーを仕事としてできることでグラウンドもありますし、毎回(練習の)入り方をいつも見直していて、前回大会はそれがめちゃくちゃ良くて、最後はプシューとしぼんでしまったんですけど。。。そこも自分たちのいい伸びしろだと思って、見直しをして今大会を臨めたのも良かったかなと思います。


伊藤睦

伊藤睦




――今大会の最終戦でながとブルーエンジェルスとの試合では負けたもののすごく試合内容としてはポジティブだったのでは?


ポジティブ、常にポジティブですね。ネガティブ、わかんないんですよね(笑)もうね、太陽生命の選手登録が10名という時点ですでにポジティブなんですよ。どこと対戦しても変わらないメンタル、というのを今シーズンテーマにしているので、ながとさんもそうですし、アルカスさんもそうですけど、毎回の学びが自分たちの糧になって次の試合、というふうにいけています。


勝利の叫び!

勝利の叫び!



――今シーズンからキャプテンを務めていますが、バイスキャプテンを務める伊藤さんとの役割分担は?


一応なんですけど。自分が結構熱しやすくて、(伊藤)睦が「チームのマダム」(!)として支えてくれている感じですね。自分は声を出すから、睦はバランスを見て声を掛けてくれるという感じです。


今季はバイスキャプテンとしてチームを支える伊藤睦

今季はバイスキャプテンとしてチームを支える伊藤睦



――葛西杏奈さんは今シーズンすごく調子がよいのでは



すべてではないですけど、もうこの太陽生命で引退が決まっているというのもあって、思い切りのいい姿勢が見られているのかなと思います。他にもこれまで1年かけて準備してきた成果という部分もあると思います。


今大会をもって引退する葛西杏奈

今大会をもって引退する葛西杏奈



――若い選手もだんだんチームにコネクションしてきましたね。人数が少ない分、一人一人の選手の役割が重要になってくると思います。落ち込んだときとか、平山さんからどんなメッセージをかけていますか。


令和版ですよね(笑)。いろいろ考えながら声がけも考えながらやっているんですけど、やっぱり「褒めて」ますね。「そのミスをポジティブに捉えるとしたらどうする?君たちは」みたいな感じで投げかけたら、「次失敗しないための失敗です」と返してくれるので、「そうだね」といったようなアドバイスをしています。メンタルをコントロールさせるのが第1優先のこの1年間なんで、そこは意識しています。


渡邉日菜.

渡邉日菜.



常にポジティブ、昨シーズンが終わってから取り組んできたことが試合に結果としてでてきているPTS。鈴鹿大会は、東京山九フェニックス、アルカス熊谷、日経大アマテラスが属するプールAに入った。初戦からアルカス熊谷と対戦。どんな戦いを見せるか注目したい。

鈴鹿大会ではどんなパフォーマンスを見せるか

鈴鹿大会ではどんなパフォーマンスを見せるか

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