太陽生命ウィメンズセブンズ2025、新戦力情報6―チャレンジ・PTS | ラグビージャパン365

太陽生命ウィメンズセブンズ2025、新戦力情報6―チャレンジ・PTS

2025/06/19

文●大友信彦


18日、日本ラグビー協会から「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2025第1戦熊谷大会チャレンジチーム熊谷合宿参加メンバー」が発表された。

合宿参加メンバー13人のうち12人がチャレンジチームとして熊谷大会に登録される。
チャレンジチームは、所属チームで出場できない選手や、高校生の有望選手を集めて結成される。2015年の保土ケ谷大会では後の五輪戦士となる堤ほの花、ライチェル海遥、清水麻有らを擁して準優勝、2021年の東京大会と熊谷大会では東京五輪に向けた強化の一環として中村知春や原わか花らサクラセブンズ候補が参戦して優勝。


今年のHSBC SVNSでトライオブザイヤーを受賞した日体大2年の谷山三菜子は高1から3年連続でチャレンジチームで出場。太陽生命シリーズで外国人選手を含むトップチームのシニア選手との対戦を重ね、自身もトッププレーヤーへと成長した。



今年のチャレンジチームにも高校のトップ選手が顔を揃えた。
熊谷大会に向けた合宿参加メンバーは以下の通りだ。

チャレンジチーム

赤木陽菜子(あかぎ・ひなこ)四日市メリノール2年 160/58
浅利那未(あさり・なみ)関東学院六浦3年 171/62
池永結那(いけなが・ゆな)四日市メリノール3年 158/65
一ノ瀬 葵(いちのせ・あおい)追手門学院2年 164/54
伊藤ちひろ(いとう・ちひろ)関東学院六浦3年 163/63
井上蒼央(いのうえ・そう)関東学院六浦2年 168/60
大内田彩月(おおうちだ・さつき)修猷館高2年(福岡レディース)167/55
河邊ひなた(かわべ・ひなた)麗澤1年 165/58
島津穂実(しまず・ほのみ)関東学院六浦2年 173/64
辻あかり(つじ・あかり)追手門学院3年 157/58
冨樫結衣(とがし・ゆい)桐蔭学園3年 165/63
中野亜胡(なかの・あこ)麗澤3年 155/50
原田唯衣(はらだ・ゆい)四日市メリノール3年 159/54

冨樫結衣

冨樫結衣


冨樫結衣は昨年の熊谷大会で、伊藤ちひろは花園大会で、池永結那は高1だった一昨年の4大会すべてで、それぞれチャレンジチームを経験。

伊藤ちひろ

伊藤ちひろ


また、昨年12月にニュージーランドで行われたグローバルユースセブンズには冨樫結衣と伊藤ちひろが高校2年で、大内田彩月が高校1年で参加した。

また、このメンバーは、高1の河邊ひなたを除く全員が昨年11月のU18女子セブンズに出場。中でも追手門学院の辻あかりは2年生ながら大会で4トライをあげトライランク5位タイだった。

辻あかり

辻あかり


浅利那未と伊藤ちひろの2人は高1・高2の2年連続で全国U18に優勝を飾っている。また、浅利那未と伊藤ちひろ、大内田彩月は年末の花園女子15人制にも出場した。

大内田彩月

大内田彩月


現在の高3世代の才能はこの顔ぶれだけではない。

今回の合宿メンバー以外では、四日市メリノール3年の河内陽愛がチャレンジチームで昨年の熊谷大会と花園大会に出場、熊谷大会で2トライをあげた。また、年末のU18花園15人制では2年生の河内と原明咲(四日市メリノール)、大橋愛莉(関東学院六浦)が東軍で、谷山雅、中野栞捺、福田こはる(佐賀工)が西軍で、1年生のブカ・ミリアマとトゥカナ・ルシアナ(筑紫台)が西軍で出場した。

ブカ・ミリアマ

ブカ・ミリアマ


島津穂実

島津穂実

チャレンジチームは大会ごとにメンバーの顔ぶれが変わる。負傷も含めたコンディションや留学、学校行事などの都合で参加できたりできなかったりという事情もあるだろう。裏返せば、残る3大会にはまた違った顔ぶれが参加する可能性も大だ。また、昨年は神戸ファストジャイロの金芳歩(23=追手門学院大出)、弘前サクラオーバルズの新居里江子(23=国際武道大出)、四国大4年の金島瑠奈(21)、アザレアセブンの西夏穂(19歳=静岡産大2年)などのシニアプレーヤーもチャレンジチームに参加していた。残る3大会のチャレンジチームにはどんな顔ぶれが登場するかも楽しみだ。

今シーズンも最少人数で挑む自衛隊体育学校PTS

集合写真では恒例の敬礼ポーズが決まるPTS

集合写真では恒例の敬礼ポーズが決まるPTS


そして、最後の12チーム目が自衛隊体育学校PTSだ。2014年8月から自衛隊内で選手を募って練習会を開催。太陽生命シリーズには2015年から「United SeALs」の名でスポット参戦し、2017年から「自衛隊体育学校PTS」の名でコアチーム入り。最高成績は2021年静岡エコパ大会の5位、昨年は年間成績8位だった。

梶木真凜

梶木真凜


今季のHSBC SVNSでは梶木真凜(25)が大活躍し、シリーズの年間ベストセブンにあたるチームオブザシーズンに選出。秋田若菜(22)もアジアシリーズ2大会、ワールドシリーズ4大会に出場した。

引退撤回、今季も戦う葛西杏奈

引退撤回、今季も戦う葛西杏奈


自衛官によるチームとあって、選手の補強は簡単ではなく、今季もコアチームでは最も小所帯で参戦。今季の選手リストを見ても目立った新加入選手はいないが、昨年で引退を表明していた元サクラフィフティーンの葛西杏奈(29)が今季も選手登録されている。身上のタックルと粘り強い攻守でどこまで上位進出を果たすかが注目される。

大友信彦
(おおとものぶひこ)

1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

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