昨シーズン総合6位のナナイロプリズム福岡は、初戦のアルカス熊谷戦で22‐7で快勝。白星発進するが、2戦目は昇格大会で優勝した北海道バーバリアンズディアナに19‐26で敗れ1勝1敗で迎えたプール戦最終戦は昨年王者のながとブルーエンジェルス。
GM兼チームの支柱である中村知春のトライで先制すると、今シーズン新加入のフィジー代表レアピ・ウルニサウの連続トライで19‐0とリードして後半を迎える。王者のながとはサクラセブンズ、大谷芽生のトライ、さらに新加入のトライで残り1分切って7点差に迫った。それでもナナイロはそのまま逃げ切り試合終了。19-12でながとに勝利して2勝1敗でプール戦5位で準々決勝進出を果たした。

中村知春

フィジー代表、レアピ・ウルニサウはアタックでもディフェンスでもチームに貢献した。
準々決勝の初戦は、横浜TKM。レアピ・ウルニサウと新加入の伊礼門千珠のトライで前半をリードすると後半の入り、レアピのトライで19‐7とリードを広げる。TKM・フランス代表ヨレイン・イェンゴのトライで7点差にされると、6分、草野可凛のトライで再び引き離し26‐19で勝利。準決勝進出を果たした。

草野可凛
準決勝の相手は、東京山九フェニックス。この試合でもレアピがこの試合10本目となるトライを決めて先制するも、フェニックスが3トライを決められ逆転を許すと中村知春のトライで3点差にすると、6分、吉野舞祐のトライで逆転。決勝進出を確実にしたかと思われた。すると後半ロスタイム、草野可凛にイエローカードが出され一人少ない状況で、フェニックス脅威の反撃にあい最後は尾崎夏鈴に逆転トライを奪われ19‐24と勝利目前で敗れた。

吉野舞祐のトライで勝負決まったかと思われたが…
3位決定戦は、プール戦に続いて、ながとブルーエンジェルスが相手。互いに決勝進出を逃しメンタルの切り替えが戦いに向けて必要となる試合。この試合でも前半だけで3つのトライを奪い、19‐0とリードして前半を終えた。プール戦で勝利した時と奇しくも同じ点差となった。

レアピ・ウルニサウ
さらに後半の入りでレアピ・ウルニサウがプール戦同様に突き放すトライを決める。後半、ながとの反撃を凌ぎきり勝利。昨年王者に勝利して価値ある3位となった。

北九州大会へ弾みとなった3位
ナナイロプリズム福岡 小笹知美
暑さもありましたが、今年は去年と比べてプレシーズンに結構、直前に練習試合をいれてもらったり、関東のチームとも練習試合ができたので実戦の場を積んでから大会に臨むことができたのでよかったですね。
――昨年優勝のながとに勝利して掴んだ3位という結果は、次の北九州大会に向けてもいい弾みになりましたね。
ですね。最後は勝てて終われたんですけど、その中でも勝っている場面の戦い方だったり、全員が同じ意識で同じ方向を向いてというのが、まだまだ足りてないなと思います。準決勝では、自分たちで自分たちの首をしめてしまいました。

小笹知美
――それはプレッシャー?気負いが合った?
一つ一つのちょっとしたフェイズでちょっとした声がけというのが大事な場面で一人一人が出せていない部分があって繋がって結果、最終的に相手に取られてしまったので、そこは北九州に向けて修正していきたい。
――新メンバーはいつからチームに合流?
セブンズのシーズンに入ったのが、15人制終わってからでしたし、レアピも3月からチームに合流してくれたのでしっかり準備はできていました。

伊礼門千珠

レアピ・ウルニサウ
――レアピはこの暑さなんていっていました?
もう大歓迎だと(笑)。フィジーの気候みたいで。寒いよりも。
――北九州大会では優勝がないですね。
チームとしては暑い中でしんどい中でも一人ひとりが動けるようになっていきたいですね。

TKMが7点差に迫りラストプレー。キックオフからのルーズボールを中村知春がセイビングで勝負あり
――ちなみに中村知春さんはフルタイム出場できるパワーがあるんでしょうか。
本当すごいですよ(笑)。37歳ですよ。誰よりも負けて悔しがっていたし、誰よりも切り替えが早かったです。
――ながとに太陽生命で2勝したチームってこれまでなかった
ながとには2月にあったナナイロカップでは勝つことができたんですけど、そこではメンバーもいなかったので。公式戦で2回も勝てたのは私達の中では自信につながりました。
――プール戦と今日の3決で対戦する前に全員で確認したことは
プール戦では最初から乗っかっていこうというふうに挑戦していくだけでアタックはうまくいたんですけど、今日も引き続きそこをやり続けていこうとは話していました。