20日、女子ラグビーの日本一を決めるサーキットシリーズ「太陽生命ウィメンズセブンズ2024・第2戦熊谷大会」が開幕。12チームが3つのプールに分かれて総当たり戦を行った。

1日目を終えて個人トライランキング、得点ランキングを集計した。順位が決まる2日目を前にぜひご覧いただき、選手たちのプレーに注目して楽しんでいただきたい。

トライランク

1 ジラワン・チュトラクン（ながとブルーエンジェルス）5T
1 岡元涼葉（東京山九フェニックス）5T
3 保井沙予（パールズ）4T
3 モニーク・コフィ（パールズ）4T
3 ジャネット・オケロ（パールズ）4T
3 迫田夢乃（ナナイロプリズム福岡）4T
3 アカニシ・ソコイワサ（横浜TKM）4T
3 松田向日葵（追手門学院VENUS）4T
9 サバナ・ボッドマン（東京山九フェニックス）3T
9 野原みなみ（東京山九フェニックス）3T
9 藤崎春菜（ながとブルーエンジェルス）3T
9 梅津悠月（日体大女子）3T
9 磯貝美加紗（横浜TKM）3T
9 長田いろは（アルカス熊谷）3T
9 山口みう（追手門学院VENUS）3T

トライランキング1位はジラワン・チュトラクン（ながと）だ。北九州大会では昨シーズンのようなパフォーマンスを見せることがなかったが、今大会はしっかり仕上げてきたようだ。プール戦・日体大戦で見せた相手のタックルを軽々すり抜けて見せたトライは真骨頂とのもの。連勝記録更新中のながとの大きな得点力になることは間違いない。

ジラワンにならぶ5トライを決めたのは岡元涼葉（東京山九フェニックス）。今シーズン、チームを牽引する中心プレーヤーとして素晴らしいパフォーマンスを見せているが、北九州大会に続き、今大会も好調。周りを活かすプレーもしっかりとできる、スペースを見つければ自分でも仕掛けられる、非凡なプレーでプール戦首位での決勝トーナメント進出に貢献した。

北九州大会準優勝のパールズでは、保井沙予、モニーク・コフィ、ジャネット・オケロ、の3選手が4トライと量産体制だ。保井とモニークのコンビネーションは北九州大会からさらに強化された。ジャネットだけでない、新たな得点パターンで大会優勝を目指す。

地元開催のアルカス熊谷ではサクラフィフティーンの長田いろはが3トライ。地元での優勝を目指すアルカスは、今釘小町、大塚朱紗らサクラフィフティーンとともに決勝トーナメントで勝利を積み上げることができるか。

タイトルから離れているTKMはプール戦初戦で日体大に勝利。北九州大会からアタック面での改善が見られた。トライゲッター、アカニシ・ソコイワサは4トライ、ながとから移籍してきた磯貝美加紗が3トライと「アカニシ頼み」にならない戦術で上位進出を目指したい。

決勝トーナメント進出を逃した追手門学院VENUSでは松田向日葵が4トライ、山口みうが3トライとブレイクすると走りきれる選手が結果を残している。自陣からの脱出、接点でのボールキープ力を改善し、スペースをつくった状況で松田、山口らにボールを渡せるかが勝利の鍵となるだろう。

得点ランク

1 ジラワン・チュトラクン（ながとブルーエンジェルス）25=5T
1 岡元涼葉（東京山九フェニックス）25=5T
3 松村美咲（東京山九フェニックス）24=2T7C
4 プルーニー・キヴィット（ながとブルーエンジェルス）24=2T7C
5 保井沙予（パールズ）20=4T
5 モニーク・コフィ（パールズ）20=4T
5 ジャネット・オケロ（パールズ）20=4T
5 迫田夢乃（ナナイロプリズム福岡）20=4T
5 アカニシ・ソコイワサ（横浜TKM）20=4T
5 松田向日葵（追手門学院VENUS）20=4T
5 黒田佑美（ナナイロプリズム福岡）20=2T5C

得点ランキングでは松村美咲（東京山九フェニックス）とブルーニー・キヴィット（ながとブルーエンジェルス）が24点（2トライ7コンバージョン）とこの2人のコンバージョンゴールにはぜひとも注目してほしい。

松村はキックを蹴ったあと、ボールの軌道を見ずに下をむいたままの姿勢を取る。ボールの軌道は直線的で、順回転の軌道を描く。決勝トーナメントではコンバージョンゴールで得ることができる「2点」は大きくなってくる。2022年の総合優勝以来、タイトルから離れているフェニックスが決勝トーナメントで勝ち進むことができるか。