黒田美織(自衛隊体育学校PTS)―練習で得た自信から大きく飛躍 | ラグビージャパン365

黒田美織(自衛隊体育学校PTS)―練習で得た自信から大きく飛躍

2024/04/18

文●編集部


国内女子ラグビーの日本一を決めるサーキットシリーズ「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024」の第1戦・北九州大会が6日、7日、ミクニワールドスタジアムで行われた。そして今週末、20日、21日第2戦・熊谷大会が行われる。出場している12チームは4戦の試合結果で獲得したポイント数でシーズン優勝を狙う。


昨年年間順位9位の自衛隊体育学校PTSは、平山愛をキャプテン、伊藤陸をバイスキャプテンとして今大会12名で大会に挑んだ。初戦は年間順位4位のナナイロプリズム福岡に勝利するとその勢いのまま、3位東京山九フェニックスにも勝利。3勝1敗でプール6位で決勝トーナメント進出を果たした。


準々決勝では今大会準優勝のパールズに敗れ、順位決定戦にまわり8位で大会を終えた。今大会で素晴らしいパフォーマンスを見せたのは、本誌ドリームセブンにも選出した黒田美織だ。キレのあるステップと猛加速でトライラインまで走りきる走力を見せて4トライをあげた。大会1日目終了後に好調の要因、そして今シーズンのPTSについて話を聞いた。

自衛隊体育学校PTS 黒田美織



(大会1日目は)練習してきたことが出せました。最後の1試合は負けてしまって、プールC1位通過はできなかったけど、自分でもベストは出し切れたかなと思っています。


――好調の要因は?


昨年の大会が終わってから怪我なく練習して、結構自分に自信がつきました。練習試合とかでも結果を残せて。今シーズンからキッカーもデビューしたんですけど、自分のトライ後に自分で蹴るということでそれが全部入ったのでよかったです。



――結構怪我が多かった?


これまでは両膝を怪我していて、結構恐怖心とかが今までありました。それが練習試合を通して怪我する前の自分のプレーを取り戻せた感覚があります。




――怪我をしないためにどういったことに気をつけている?


スクワットが100kg上がるようになって、姿勢とかもトレーナーさんとか、膝が内に入らないようにしています。膝を怪我してから膝のトレーニングとかして、スクワットやったりして強くなったので、ステップ切ったときにも膝が内に入らないようになってきました。


――今大会では昨シーズンに比べボールがつながるように見えますが、どういった練習をしている?


昨年は初めて太陽生命に高校生からあがってきたメンバーが社会人チームの試合に出る選手が何人かいました。結構半年ぐらい自衛隊の研修に行ってから体育学校に入るので、十分なラグビーの練習ができなかったのですが、それから1年はしっかり練習ができるようになったのでそこはあるかなと思います。



――今日はトライを取りきる、走り切る場面が多かったですけど、スプリントは速くなりましたか?


体重を(筋力で)増えたんですが、スピードは保持できています。



――今シーズンから平山さんがキャプテンになりました。昨年とはまた違うカラーを出しているように見えますがチームの雰囲気とかは?


伊藤(睦・バイスキャプテン)は結構プレーで引っ張っていてくれるんですけど、平山(愛)さんは声で鼓舞してくれる感じのキャプテンなんで、二人が組み合わさっていい感じかなと思います。


今シーズンチームを引っ張るのは平山愛。バイスキャプテンには昨年キャプテンを務めた伊藤睦

今シーズンチームを引っ張るのは平山愛。バイスキャプテンには昨年キャプテンを務めた伊藤睦


――PTSは人数的には少ないですけど、どんなふうに乗り切ろうという話をしていますか。


そうですね、自衛隊は人数が少なくて、試合とかでも入れ替える時間とか人数とかで(他のチームと)差があったりします。そこは、みんな同じ環境で自分たちは12人までの登録しかできないからそこは言い訳にしないで、もう1人1人頑張っていこうという話をして、1人1人のエネルギーをだしきろうとしています。

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ