豊田スタジアムで行われた、日本代表対ジョージア代表の一戦。試合開始前に両チームのメンバーが発表された時、相手チームの選手でありながら大きな声援がこだました選手がいた。サンウルブズのHOジャパ・ブレグバゼだ。今シーズンからチームに加入したジャバは、いわば「同志」。日本のサポーターからも大きな声援が湧いた。試合は終わってみれば、28−0。これまでの拮抗した展開ではなくジャパンの一方的な展開でフルタイムとなった。試合後、さすがに落胆した様子で取材に応じた。
「8人で一つの拳のように力を一体化させるスクラム」これは素晴らしい理論だと思う。
もともと今日のジャパンのスクラムは過去に対戦したよりハードなものになることはわかっていました。それは日本代表が努力をしているということ、さらに長谷川慎コーチが非常に優れたコーチングをしているということ。そのもとでプレーヤーたちが確実に成長していることがわかっていたので、実際に戦ってみて、その予想はずばりそのとおりでした。
――どのあたりがジャパンのスクラムが成長している部分か?
一つは、正確だということ。常に一体となって押している部分だと思います。
――長谷川慎スクラムコーチの理論とジョージアの伝統的なスクラムの理論とは違う?
そんなに違いはないと思います。慎さんがもっているスクラムの戦略(ストラテジー)というのは、8人全員が力を出すというところだと思います。それって自分も素晴らしいなと思っています。8人が一つの拳のように一体とさせるということはすごく難しいことですが、ジャパンのスクラムはそういったことができていると思います。