15日、ラグビー日本代表は「アサヒスーパードライ、パシフィック・ネーションズカップ2025」準決勝、トンガ代表と対戦し、前半、一進一退の攻防が続くも後半足の止まったトンガに対して、次々にジャパンが掲げる「超速ラグビーas One」が炸裂。後半だけで4トライを決めて62‐24で大勝。決勝進出を決めた。
2025/09/15
文●編集部
ラグビー日本代表 エディー・ジョーンズHC

エディー・ジョーンズHC
――日本は素晴らしいラグビーの環境があると思うが、アメリカにはどういう位置づけで試合に来ているか?
アメリカには勝つためだけに来ました。アメリカでPNCを行って、ほぼ全試合はアメリカでホストするのは初めての試みだと思うが、その中でプレーできて嬉しい。2031年W杯に向けて良い予行練習になったと思います。
――若い選手へのアドバイスは
お手本になる選手を探すこと、そして強み、特技を探してハードワークをすることです。
――今日の試合、どこが良かった?
試合の中でアジャストできたことが良かった。
ハーフタイム、しっかりこのゲームに対して戦い方を変えられたところが良かった。前半は良いところも悪いところもあったりなかったりして、ポゼッションもあまりなかった。キックを使って勢いを変えて、FWも良い働きをしてくれた。ファイナルに向けて良い準備ができた試合内容だったと思います。

フランスのボルドーでプレーするPR3・タメイフナは151キロ
――ハーフタイムにどのような指摘を?
まずはしっかりコネクトして、ラインスピード上げることをFWに求めた。後半、相手を崩しにかからないといけないというところで、後半の序盤で李の50-22のキックが決まってスコアできた。トンガは自分たちの戦い方をかえなければいけなかったところで、自分たちは(相手を)圧倒できたと思う。選手たちはすばらしく対応したと思います。
――さまざまなレベルでコーチングしてきた経験があるが、なぜラグビー好き、どこ好き?
不明確さがある。何も確定しているところがないところに魅了されている。たくさんコンテストがあって、それに1つ1つで勝っても好都合ということではなく、違う形で発展することもあるので好きです。バスケは得点を入れ合うが。ラグビーは複雑なゲームで、戦術的にもシャープでなくてはならなくて、絶え間なくファイトし続けなければいけないからこそ好きです。
――後半、圧倒できたがどんな感触か
常に課題が浮上してきますし、フィジー戦に向けても反省点が見えた。前半はタイトな試合になると予想できたが、トンガはパワフルでそのような試合が予想できた。ジャパンらしくプレーしようと心がけていた。フィジー戦に向けて戦術的にもう少しシャープにしていきたい。
――後半、相手を22m内に入れなかったが
ペナルティはプレッシャーから来るが、後半はそれを挽回して、トンガにプレッシャーかけてあのような展開になったと思います。
――62得点はビッグスコアだった。得点が取れるようになった要因は?
昨季よりも、もっと若くなったチームだが、非常に結束力の高いチームとなった。チームを率いて、最初は思い通りにいかないところがあるが、いろんなセレクションを経て若い選手たち、いろんなメンバーがいるが、チームとしてまとまりを作れるようになったし、良いミックスだと思います。リーチ(マイケル)がウェールズシリーズでチームを率いて、しっかりまとまりをもたらしてくれて、ワーナーが引き継いで、周りにも助けてくれる良い選手がいて、良い形のチームワークが作れていて、エネルギーもありますし、自分たちの戦い方を信じ切っている。来週は世界9位のフィジーに良いテストになる。我々が目指すところに挑んでいきたい。
ワーナー・ディアンズキャプテン

ワーナー・ディアンズキャプテン
――どんな準備をした?
特別なことをしなくて、今まで通り、いつも通りのことをやった。プラン通りにやって、大事な局面でつながりながらやった。
――若手選手へのアドバイスは?
小さい頃に憧れの選手を見つけて、そのような選手になるための練習を重ねることが大事です。
SCOREBOARD
日本代表
トンガ代表
GALLARY

シピタウを見つめるジャパン

長田智希

ジャック・コーネルセン

ディラン・ライリー

竹内柊平がクイックスタートでブレイク。コールする江良颯

竹内か江良につながり江良が代表初トライ

ラインアウト

ベン・ガンター

前半32分ワーナー・ディアンズのトライ

後半2分、藤原忍のチップキックに合わせてトライを決めるディラン・ライリー

李承信のゴール

この試合のMOMに選ばれた竹内柊平

廣瀬雄也

長田智希が愚直に敵陣深くに蹴り込まれたボールをチェイスしプレッシャーをかけ、ティエナン-・コストリーがターンオーバー

奪ったボールをキャリーするティエナン-・コストリー

ディラン・ライリーがチップキックで相手の裏にボールを転がす。その後ペナルティトライにつながる

初キャップを果たした祝原涼介

明治大学で同期組―福田健太と祝原涼介

早稲田組(長田智希・佐藤健次・小林賢太・下川甲嗣)

イーグルス組(祝原涼介・石田吉平)

イーグルスポーズ