6月10日(土)、熊本・えがお健康スタジアムで、ラグビー日本代表は、テストマッチ3連戦の初戦となるルーマニア代表との試合を行い、33−21で勝利した。
この試合、日本代表のアタックは機能しており、ボールを動かせば相手の反則を得ることができたこともあり、SO小倉順平が4PGを決めた。また80分間で挙げたトライは3つ。それぞれのトライについて説明していきたい。
SH田中史朗のクイックリスタート&キックを絡めて奪ったファーストトライ
ジャパンの1つ目のトライは、自分たちの反則から相手のSOにPGを2回決められて0−6となって迎えた前半12分のことだった。
相手のアタックをキャプテンHO堀江翔太がタックルし、そのまま左のタッチに出す。ハーフウェイライン左から、そのボールをSH田中史朗が素早く右に展開。SO小倉、FB野口も大きく右にパスをして展開。右サイドにはCTBティモシー・ラファエレとWTB山田章仁が待ち構えていた。
CTBラファエレは相手の裏のスペースと、WTB山田のコーリングもあり、グラバーキックを選択。そのボールをWTB山田が外から内にいいコース取りでランし、見事にキャッチ。スピードに乗っていたWTB山田は、相手を振り切り、やや外に向かって走りきって右隅にトライ、SO小倉のコンバージョンも決まって7−6と逆転に成功。
WTB山田は大舞台での強さをあらためて証明して見せた。