30日、第105回全国高校ラグビー選手権大会3日目、2回戦16試合が行われた。第3グラウンドの第1試合は、共に1回戦を突破した強豪校、中部大春日丘(愛知第1)と大分東明(大分)がベスト16を懸けて戦った。
互いに拮抗した戦いで19-26とリードを許していた春日丘が、敵陣ゴール前ラインアウトからサインプレーでCTB池山拓磨(3年)がトライ。土壇場で同点に追いつきそのままノーサイド。抽選の結果、大分東明が3回戦進出の権利を得た。試合後、大分東明・WTB安藤佑真ゲームキャプテン、春日丘・SH荒木奨陽主将に話を聞いた。
大分東明 ゲームキャプテンを務めたWTB安藤佑真(3年) (※大会前に共同主将の一人PR鶴田英士が左足に劇症型溶連菌を発症し、ベンチで見守った)
――試合を振り返って
前半は最初にトライが取れて、このままの流れでいきたかったが、相手が修正してやられた。そこを修正して仰星に向けて頑張っていきたい。
――抽選で3回戦に進出します
同点だったので、勝ちきれなかったところを全員で見直して、春日丘の分も次に勝ってベスト8にいきたい。
――抽選は残った方を引いたそうですね?
はい。素直に嬉しかった。

大分東明鶴田共同キャプテンが応援
――試合中、一時、逆転したプレースキックを蹴ったが
あそこを決めるか決めないかで、チームの勢いが変わってくる。今日、一本外してしまったので、次は100%目指して頑張ります。

ナクルィランギ・サケナサ
――2大会連続、2回戦が引き分け抽選でした
今年は最初、負けが続いて、春日丘さんとの試合は負けると思われていたと思うが、しっかり準備してきたことは間違ってないと思うから全員でやり切ろうとした。
中部大春日丘 SH荒木奨陽主将(U20日本代表)

荒木奨陽主将
――今日の試合を振り返って
(大分東明には)留学生が2人いますし、ディフェンスは相手が強いと思っていました。ハルヒのシステム、プライドを見せようと思っていました。(個人としては)マークされていて、強みを出せたかと言われたかはわかりませんが、チームとして頑張った。悔しいです…
――抽選で3回戦進出できませんでした。
この試合に懸けていたので、キャプテンとしてはチームに申し訳ない気持ちでいっぱいです。一つのミスでトライにつながるとわかっていたが、その部分が花園でできなくて、ミスからの失点が多かった。後輩たちにはミスをなくして次の花園に向けて頑張ってほしい。

――花園でできたことは?
ディフェンスは絶対、相手にまけていなかったし、モール、接点の部分もまけていなかった。引き分けだったがこういう結果になった。
――予備抽選は
僕が勝って、最初に引きました。
――最後、同点に追いついた
逆転されてから自分たちのプレーをやるだけだと声をかけていた。最後、意地を見せられたと思います。

――1年生の代から、この代のチームは日本一を狙っていたが……
3年間、やってきて、厳しい戦いになるとわかっていたが、ミスからの失点は怖いので、わかっていができなかった。ミスが多くて(得点に)つなげられた。日々の練習の甘さが出たと思います。
――悔しい経験は今後につながる?
僕もチームのみんなもここで終わる人間ではないと思うので、大学でも上を目指して頑張っていきたい。(来春から)帝京大に進学します。

