4月4日(土)、埼玉・熊谷ラグビー場で第16回全国高校学校選抜ラグビー大会の準々決勝4試合が行われた。第3試合で大阪桐蔭(大阪)が、昨年度、選抜・7人制大会・花園の「3冠」を達成した東福岡(福岡)と対戦し、29-17で勝利した。なお1試合目は東海大仰星(大阪)が桐蔭学園(神奈川)に32-10、2試合目は常翔学園(大阪)が國學院栃木(栃木)に34ー10、4試合目は流通経済大柏(千葉)が春日丘(愛知)に26ー19でそれぞれ勝利し、準決勝へ駒を進めた。
東福岡のワイドな攻撃をしっかりと止めてリズムを作った
2年前の選抜の覇者・大阪桐蔭の綾部正史監督は「勝てない相手だとは思っていなかった。チャレンジしよう」と選手たちを送り出した。その言葉の通り、「白い旋風」の選手たちは躍動、東福岡のワイドなアタックをしっかりと止めてリズムを作った。
「タックルは良かったですね。内側から圧力かけようとしました。(東福岡は)少しでも穴を空けるとロングゲインされてしまう。ターンオーバーはいけるならいつも行けといっています」と綾部監督が言えば、SH杉山優平主将(3年)は「相手は一人ひとりの幅が広いアタックです。パスをさせて流れて外側でダブルタックルを狙っていました」と胸を張った。
「チャレンジャー」の大阪桐蔭はインゴールへのハイパントなども試すがトライを取れなかったが、それでも前半最後に副将SO藤高将(3年)がドロップゴールを決めて、前半は8-7でリードして折り返した。「両サイドにWTBを配置するのが今年の大阪桐蔭のカラーです。バックスリーの能力が高いので、そこにボールを集めてトライを取りきるチームを目指しています」(藤高)