こんにちは、翔太です。
サンウルブズ対チーフスはJスポーツ中継で観戦しました。
早大の先輩、大田尾竜彦さんの解説は初めて聞いたと思いますが、いいですね。竜彦さんの中で、勝つための基準が明確になっているから、解説も聞いていて分かりやすい。感覚的に「いいね」と言うのではない、このプレーは勝利につながるかどうか、という明確な基準を持ってコメントしているんですね。また聞いてみたいです。
2T、8Kの26得点。その数字以上にゲームを完璧に作りあげていたSOダミアン・マッケンジー
さて、サンウルブズvチーフスの試合です。
チーフス、強かったですね。
この試合を見た多くの方が、チーフスのSOダミアン・マッケンジー選手のパフォーマンスに目を奪われたことでしょう。スーパーラグビーはひとつひとつの試合でマン・オブ・ザ・マッチは選定していないようですが、あるとすれば間違いなく選ばれていたはずです。2トライ8コンバージョン26得点。その数字以上に、ランとパスとキックでゲームを完璧に作り上げていました。あと、キックの時のほほえみも(笑)。
ダミアンのプレーの印象を言葉で表現すると「速い!」でしょう。
具体的に言うと、『動作』が速い。
足が速いとか判断が速いとか反応が速いとかいう面ももちろんあるのですが、他の選手にないダミアンの特徴は、動作の速さだと思うのです。それが、走りの中に備わっている。
たとえば、純粋な足の速さ、スピードでいえば日本のWTB福岡堅樹や松井千士の方が上でしょう。ただ、WTBの走りは全力疾走が多くて、走っているときのオプションはやはり限られてくる。時速300キロで走るF1レーサーが景色を眺めていられないのと同じですよね。だけど、ダミアンはフルスピードで走ってはいない。それでも相当速いのですが、全力疾走ではないから、走っているときにオプションが多い。だからディフェンス側としては対応がきわめて困難なんです。
ダミアンがゲインするだけでなく、ダミアンからパスを受けた選手は高い確率でゲインしている。それは、つまりディフェンスラインに対して多くの脅威を与えている証拠でしょう。ダミアンのすべてのパス、すべてのランが、ディフェンス側に脅威を与え続けている。