無観客で行われた第100回全国高校ラグビー。 準々決勝の死闘、ディアンズ・ワーナー、山形中央。 特別な事情だからこそ語り継いでいきたいことがたくさんあった。 | ラグビージャパン365

無観客で行われた第100回全国高校ラグビー。 準々決勝の死闘、ディアンズ・ワーナー、山形中央。 特別な事情だからこそ語り継いでいきたいことがたくさんあった。

2021/01/14

文●大西将太郎 構成●大友信彦


将太郎です。
RUGBYJAPAN365読者のみなさん、遅くなりましたがあけましておめでとうございます!
(他の中継等でお目にかかっている方も多いかと思いますが……)
僕は毎年のことですが、ラグビー場通いの年末年始を過ごしていました。今年はコロナ禍のもとで、例年と同じようにとはいきませんでしたが、高校大会、大学選手権とも無事決勝まで日程を消化することができました。大会実現のために尽力された関係者のみなさまに改めて御礼申し上げます。

ますは、高校大会。
今回は第100回記念大会ということで史上最多63校が参加して行われましたが、無事全試合を終えられたこと自体が奇跡的だったなと思います。


春から活動自粛、自宅待機など苦しい時期を過ごしてきた高校生たちが活躍できる場を与えられたことは本当に良かった。この大会は、会場入りできる人数も登録選手と限られたスタッフだけ。花園では、選手の家族や入場できなかった部員・スタッフの方たちがスタジアム前の公園で、オンライン中継の映像を見ている姿も目にして、なんともいえない思いがわき上がりました。


本当は、一緒に練習してきた部員たち、支えてくれた家族くらいは観戦できたらよかったのにな、とも思いましたが……でも、そういう制約を課すことで初めて大会を実現できたのだと思います。

この大会でとても印象的だったのは、選手たちがピッチに入ってきて、ベンチに入って、マスクを外したときの表情でした。何というか、解き放たれたような笑顔、これから思い切りラグビーを楽しむぞ! やるだけだ! という思いが伝わってくる。特別な条件のもとで行われた第100回大会を象徴する場面として、多くの人に語り継がれる映像だったと思います。

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