初出場の関大北陽、初戦の壁を打ち破ることができず2回戦敗退。天理が3回戦進出 | ラグビージャパン365

初出場の関大北陽、初戦の壁を打ち破ることができず2回戦敗退。天理が3回戦進出

2023/12/31

文●編集部


12月30日、第103回全国高校ラグビー大会は3日目、2回戦が行われた。第1グラウンド第2試合では初出場のBシード・関大北陽(大阪第1)が天理(奈良)と対戦した。

序盤チャンスを迎えたのは関大北陽。前半3分、敵陣での時間帯でボールをキープした関大北陽は敵陣22m入ったところでペナルティーを獲得。ゴール前ラインアウトでトライを狙いにいく。天理がラックでノットロールアウェイ。関大北陽がクイックタップでゲームを再開。フェイズを重ねるもゴールライン前で天理が粘り強いディフェンスでピンチをしのいだ。

先制のチャンスを逸した関大北陽だったが、15分、マイボールスクラムからサインプレーボールをつなぎ最後はWTB鷹尾享がトライを決め先制。

追いかける天理は23分、相手ペナルティーから敵陣22m内側に入りチャンスを迎える。ゴール前ラインアウトから伝統のドライビングモールで一気に押し込みFL清水将太郎がトライ。最初のチャンスを一発でスコアにつなげ、5-5と同点とした。

前半終了間際、天理は速いテンポでボールを展開。LO水流夏楓の力強いランで22m内側に入るとフェイズを重ねゴールラインに迫る。関大北陽は接点で差し込まれたまらずペナルティー。天理はショットを選択しFB山﨑祥永がPGを決め5-8とリードして前半を折り返した。

後半最初にチャンスを迎えたのは天理。ゴール前ラインアウトからモールを組み、ボールを持ち出したFL内田旬がトライゴールも決まって5-15とリードを広げた。

天理・FL内田旬

天理・FL内田旬


関大北陽も後半8分、LO安田快史のゲインで敵陣ゴール前に迫ると、ショートサイドへ展開。NO8永井玲雅の見事なパススキルでボールをつなぎ最後は鷹尾がトライを決め10-15と再び5点差とした。


後半14分、先程トライを決めた内田旬が再びトライを決め10-22とリードを広げると、26分、天理は相手の裏スペースに蹴り込みカバーに入った関大北陽・鷹尾がボールを内に返すとルーズボールがチェイスしていた天理WTB小松駿太郎の手中に。小松がそのままトライを決め勝負を決めた。

小松駿太郎

小松駿太郎



後半終了間際に関大北陽はNO8永井がトライを返しプライドを見せるもノーサイド。15-27で天理がシード校を破る、シードバックを達成し元日に行われる3回戦進出を決めた。




関大北陽 NO8永井玲雅キャプテン

天理さんはディフェンスが固いということはわかっていたんでお互いどっちが粘れるかそこがが鍵でしたが、天理高校さんは伝統校ということもあってそこは強かったです。1人抜けたと思っても次々にディフェンスが湧いていたのでそこが一番すごいなと思いました。

前半はいけるかなという手応えもあったんですけど、後半になると僕たちのミスが続いたり、やっぱり全国大会という舞台をあまり知らないので、そこは天理高校さんの方が1枚も2枚も上手だったのかなとは思います。

(シードをもらったこと)正直言ってプレッシャーの方が大きかったんですけど、それをやっぱり跳ね返そうとやってきたんですけど結果は負けてしまって後輩たちに託したいです。

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