國學院久我山中が桐蔭学園中に勝利し東日本を制す! | ラグビージャパン365

國學院久我山中が桐蔭学園中に勝利し東日本を制す!

2014/12/23

文●編集部


第34回東日本中学校ラグビーフットボール大会(11月6日開幕)の決勝戦が12月23日、秩父宮ラグビー場で行われた。決勝に勝ち進んだのは、昨年の優勝校である桐蔭学園中学校(神奈川・2位、以下、桐蔭学園)と3年連続で決勝進出を果たした國學院久我山中学校(東京・1位、以下、久我山)の2校。奇しくも昨年と同一カードとなった。

久我山・遠山のトライ

久我山・遠山のトライ

前半流れを掴んだのは久我山。前半3分にSO萩原健太(3年)、6分にはFB遠山拓(3年)と連続トライで10−0とリード。

桐蔭学園・原田キャプテンのトライ

桐蔭学園・原田キャプテンのトライ

桐蔭学園も相手のパスミスからターンオーバーしフェイズを重ね敵陣に攻め込む。すると10分、HO原田衛(3年)がトライ。SO松尾東一郎(3年)のコンバージョンも決まり10−7と点差を詰めた。

田辺のトライ!

田辺のトライ!

「アタックができれば取れると思っていた」(国学院久我山中・土屋謙太郎監督)というように、久我山はブレイクダウンでFWがファイトし、速さが強みのBKで展開するラグビーで桐蔭学園陣内へ攻め込む。

15分、WTB田辺航太郎(3年)のトライで15−7とリードを広げると17分にもSH斎藤学(3年)のブレイクからLO大石康太(3年)がトライを決め22−7とした。

FWで攻め込み前半終了間際に桐蔭学園がトライを返した。

FWで攻め込み前半終了間際に桐蔭学園がトライを返した。

ようやく桐蔭学園は、前半終了間際にWTB小澤翔(3年)のインターセプトからチャンスを掴むとゴール前10mでモール。FWにこだわってフェイズを重ねるがグラウディングできず5mスクラムへ。20分、再びFWにこだわりPR山本耕生(3年)がトライ。22−12として前半を折り返した。

 

後半2分、松尾のトライ

後半2分、松尾のトライ

後半が始まると前半の終盤でトライをあげた桐蔭学園がその流れをそのままに攻勢をかけた。2分、SO松尾のトライで22−17とすると、

HO原田のトライ

HO原田のトライ

5分、ゴール前5mのマイボールラインアウトからモールを作り、HO原田がトライ。ついに22−22と同点に追いつく。

向坊のトライで再び久我山がリード

向坊のトライで再び久我山がリード

両チームともにブレイクダウンで激しく体をぶつけ目まぐるしくボールポジションが入れ替わる。15分、久我山はWTB向坊颯(3年)のトライで29−22と引き離しにかかる。

桐蔭学園・山本も意地のトライで再び同点に!

桐蔭学園・山本も意地のトライで再び同点に!

しかし桐蔭学園も19分、ゴール前でFWでフェーズを重ね、最後はPR山本がトライ。土壇場で29−29の同点とした。

残り時間1分足らずとなり、久我山のキックオフでゲームが再開。久我山が強烈なプレッシャーでターンオーバーしマイボールとすると、そこからボールを繋ぎ、最後はLO本田颯太(3年)が左手一本でボールをグラウディング。決勝トライを決めた。

國學院久我山中学校が、39−26で桐蔭学園中学校に勝利し、東日本の頂点に立った。

 

國學院久我山中・土屋監督

國學院久我山中・土屋監督

優勝した國學院久我山中学校、土屋監督は「攻撃をすれば、得点をするチャンスがあると思っていましたが、ディフェンスも強く中々うまくいきませんでしたが、最後まで我慢して継続してくれました。サイズの大きなFWの選手も魅力がありますが、ボールを動かす判断やスピードというものはせっかくジュニアでやっているので意識してほしいと思っています。

チームをまとめた大石康太キャプテン(一番右)

チームをまとめた大石康太キャプテン(一番右)

彼らが高校に行った時に強いFWを相手に、ここは我慢をしてタックルをしなくてはいけない、とかそういう経験をして勝利できたのはいい勉強になったと思います。もしかしたらチームとしては昨年、一昨年の方が強かったかもしれません。キャプテンを中心にすごく良いチームになりました。 試合中でもトライを取られた場面でも、よくしゃべるようになりました。こちらから何か声をかけなくても自分たちで試合中に修正ができるようになってきました。」と試合を振り返った。

最後に、選手たちに伝えたい事はという質問に対して「まだまだ勉強でしょう。ラグビーの勉強でしょう(笑)」と締めくくった。

決勝トライを決めたLO本田颯太選手は「今日の試合はあまりチームに協力できていなかったので最後にスコアできてよかったです!久我山中は練習中でもダッシュなどをたくさんしているので、最後まで走ることができました。」と喜びを表した。

連覇を果たすことは出来なかったが最後まで健闘をみせた桐蔭学園中

連覇を果たすことは出来なかったが最後まで健闘をみせた桐蔭学園中

一方、敗れた桐蔭学園中学校、坂詰洋平監督は「選手たちが頑張って決勝まで来ることができました。桐蔭中は身体は小さいがFWが強いところが強みですが、お互いの持ち味が出たいい試合でした。」と選手たちの健闘を讃えた。

すべてを出し切った両チームの選手たち

すべてを出し切った両チームの選手たち

HO原田衛キャプテンは「決勝で負けたことは悔しいですが自分たちの強みを出せました」と胸を張った。「最後はきつかったです。流れがうちに来ていると思ったのですが、最後は相手に流れがいってしまいました。」と試合を振り返った。

 

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