「ワールドカップとスーパーラグビーは別物」開幕から未勝利のサンウルブズ・指揮官はチームの現状をどう捉えているか | Rugby Japan 365

「ワールドカップとスーパーラグビーは別物」開幕から未勝利のサンウルブズ・指揮官はチームの現状をどう捉えているか

2018/04/15

文●編集部


開幕から8連敗。トップ5入りを目指すヒトコムサンウルブズはその目標が現実とはかけ離れたものであることを受け止めなければならない結果が続いている。日本代表、サンウルブズのヘッドコーチを兼任するジェイミー・ジョセフはこの現状をどう捉えているのか。来週から2週間にわたりNZツアーに入る。NZカンファレンスでもトップを走る、クルセイダーズ、ハリケーンズとの対戦は、マインドセットをしっかりと持って臨まないと厳しい戦いになることは必至だ。

後半自分たちのミスから相手に自信を与えてしまった

――チャンスがある試合だったと思いますが。


非常に残念です。チーム全体もそう思っています。前半、相手に大きなプレッシャー与えられていた。もう7点を取れば、さらに畳み掛けられたと思います。ハーフタイムに入ったところでは選手たちは自信に満ちあふれていました。

ブルーズはしつこいチームで、Xファクター持っている選手がいるので、攻撃をやめないことを念頭に置いて戦っていたが、(後半)相手に主導権をわたしてしまった。

それは(後半の)ファーストキックオフのところで、こっちがしっかりプレッシャーをかけてキックをしたのですが、それをノックオンしてしまった。ノックオンは個人のミスですが、そこからブレイクされてスコアまでもっていかれました。そういったプレーで、前半、相手が持っていなかった自信を与えてしまった。

前半は、相手に我々がプレッシャーをかけていたから自信がなかった。ブルーズは我々に似ていて、いいプレーすると止められない。我々がミスを重ねて自信喪失につながってしまった。


――松島を下げて、田村をFBに下げた選手交替について 


松島を下げた理由はタックルミスが非常に多かったのでそういう決断に至りました。この3週間、1対1でのタックルミスから失点を許してゲームの展開が悪循環になっていました。

タックルできない選手は変更しないといけない状況に追い込まれていきます。田村をFBにしたのは、控えに専任FBがいなかったが田村は経験値が高いですしキック力あるということで、しかも風上で戦っていたので田村をFBに起用しました。(田村を下げたのは)パーカーが優秀な選手だからです。

あとディフェンスは今日非常によく機能していたと思います。ターンオーバーもできたし、ラインスピードもあげていた。気負いしすぎたところでペナルティーして、1対1のところで仕事ができずトライを許してしまった。


――これから2週間、ツアーに出ます。修正したいところは?


スーパーラグビーは非常にタフだということは 前から言っているように各週、目先の試合を見据えて毎週準備をしている。現状、置かれている立場をチームも選手も自覚しています。選手とコーチ陣が協力しあっています。これからNZ移動しますが、2回半の練習しかない。

ですが(大分合宿から)始動してから3ヶ月やっています。NZの2戦はもっとも一番苦しい、タフな試合になると思うが。正しいメンタルマインドセットを持ってチャレンジしないといけない。


――シーズン前に5位という目標を設定しましたが、現状、だいぶ厳しくなったと思います。


目標を5位に設定した当初の理由はチームを率いるにあたり、タフな世界の強豪と戦う際に、感化させていきたいという意味で、そういう目標を定めました。もう一つの理由はマーケット的に、人々を魅了するために、ワールドカップを控えていろんな方が関わっていかないといけないので、そういう目標を掲げました。

そしてブルーズに関しても優勝を目標に掲げていたと思います。オールブラックス11名いましたが、最初に勝てなかったし、ケガ人も出ると必然と目標から遠ざかっていきます。

今日は、収穫の得られる試合だったと思います。前半相手にプレッシャーを与えていて、取りきれるはずだったのが取りきれなかったのがチームの課題だと思います。


――サンウルブズと日本代表を控えていて、ワールドカップまであと15ヶ月です。


サンウルブズ視点からみるとあまり明るくないのが現実だと思いますが、ジャパンのヘッドコーチとしては、サンウルブズがスーパーラグビーに参戦している意図は、トップレベルを日本人の選手たちに経験させてあげることにあります。流キャプテンはサントリーの社員で、いわばアマチュアの選手でトップレベルを経験したことがない。

(そういった選手が)対抗していくことで苦戦はしていますが、それが本来の意図であります。ワールドカップとスーパーラグビーは別物です。ワールドカップは4回のテストマッチがあり、その中で何が起きてもおかしくないような大会です。

全国民が日本代表を応援、サポートしてくれます。今もワールドカップでの選手層の厚さをもたらすために、ジャパンAがNZで試合をしています。先を見据えると、(スーパーラグビーでの)期待値はあまり芳しくないのですが、まだまだ(ワールドカップまで)15ヶ月、時間があると思っています。

 

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