スーパーラグビー・ヒトコムサンウルブズは、27日、ホーム秩父宮で今季2勝目をかけて、チーターズと対戦した。「前半で他の南アフリカチームとは違うな」とSH田中史朗が話すように、サンウルブズの今季の戦いぶりからは決して「勝てない相手」ということはなかった。しかし、最終的には7-47という大差での敗戦となった80分を振り返る。
「チーターズがランニングラグビーで、オフロードも使ってくるということは想定していたし、練習でも準備していた。」とWTB江見翔太。「練習でもそんな悪くなかった。」とSH田中史朗も振り返る。そんな状況でありながら、サンウルブズの歯車を崩したものは何か。
「前半、ディフェンスする時間が長すぎた。」とPR稲垣啓太が話すように前半17分にチーターズの先制トライを許すまで、ほとんど自陣を脱出できず防戦一方の展開となった。チーターズ・フランコ スミスヘッドコーチは「サンウルブズにボールを保持するとアタックが優れていることは分かっていたので渡したくなかった」と話した。
さらにチーターズはブレイクダウンでダブルタックルに入り、クイックボールを出させないようプレッシャーをかけた。その結果、BKがボールを持った時点では走り込めるスペースがなかった。同じように、FWも縦の攻撃を試みるが、そこに連動性がなく孤立してしまいボールを失った。