課題は一貫性。前半の流れも80分継続できず、サンウルブズ逆転負け | ラグビージャパン365

課題は一貫性。前半の流れも80分継続できず、サンウルブズ逆転負け

2019/03/17

文●編集部


ここまで3連敗で勝利のないレッズをホーム秩父宮に迎えたヒトコムサンウルブズ。今シーズン未だ1勝だが、ラウンド2以降、接戦を演じているサンウルブズにホーム初勝利を期待し、14,764名の大観衆が訪れた。

スーパーラグビー初キャップのベン・ガンター

スーパーラグビー初キャップのベン・ガンター

サンウルブズは、長い期間選手としての活動ができなかったアマナキ・レレイ・マフィ(NTTコム)がリザーブ。怪我から復帰したWTBホセア・サウマキ、トップリーグで活躍しているベン・ガンター(パナソニック)がスーパーラグビーデビュー戦として先発出場を果たした。

ナキはリザーブからの出場

ナキはリザーブからの出場

 

CTBリトルが真骨頂のゲインでチャンスを演出。並走するプライヤーがボールをつなぐ。

CTBリトルが真骨頂のゲインでチャンスを演出。並走するプライヤーがボールをつなぐ。

前半から今シーズンのホーム初勝利にかけたサンウルブズの強いエナジーがレッズを圧倒。前半12分、CTBマイケル・リトルの突破からFLダン・プライヤー、SHジェイミー・ブースと繋がれ先生のトライ。レッズもすぐさま18分に敵陣ラインアウトからドライビングモールで押込み追撃。

ブルーズ戦に続き先発のSHブースがトライ

ブルーズ戦に続き先発のSHブースがトライ

 

No8ウォーレンボスアヤコがヴァンデンヒーファーからのパスを受けトライ

No8ウォーレンボスアヤコがヴァンデンヒーファーからのパスを受けトライ

若手選手主体のレッズは、アタックが単調。それに対して、サンウルブズはNo8ウォーレンボスアヤコ、この試合でスーパーラグビーデビュー戦となる、FLガンター、久々の出場となるWTBサウマキなどFWとBKが連携したアタックで敵陣でのボールを展開。23分にウォーレンボスアヤコ、37分にプライヤーのトライで21-5と大きくリードして後半を迎えた。

前半37分、プライヤーのトライ

前半37分、プライヤーのトライ

 

注目のマフィは後半45分から出場

注目のマフィは後半45分から出場

「自分たちはいつでもリセットできると思っている」(ブラッド・ソーンHC/レッズ)というように、後半に入るとレッズが攻勢をかける。59分、62分、66分と3連続トライ。「ミスタックルから相手に勢いをつけさせてしまった」(エメリー/サンウルブズ)。残り5分で1トライ差で迎えた75分、サンウルブズは自陣ゴール前でSH内田啓介のボックスキックをLOホッキングスがチャージ。こぼれたボールをSHマクダーモットがキャッチしそのままインゴールへ。土壇場で31-31の同点。

 

スチュワートのPGが決まりレッズが劇的な逆転勝利

スチュワートのPGが決まりレッズが劇的な逆転勝利

そして試合終了間際、サンウルブズは自陣で痛恨のペナルティー。これをFBスチュワートが落ち着いて決めて逆転。レッズが34-31で今シーズン初勝利を飾った。一方、サンウルブズは前半の流れを80分継続することができずホーム初勝利とならなかった。サンウルブズは来週23日、シンガポールでライオンズ(南アフリカカンファレンス)と対戦する。

ハーフタイムにはピッチに姿を見せた田中史朗

ハーフタイムにはピッチに姿を見せた田中史朗

RWCTS(ラグビーワールドカップトレーニングスコッド)からは、PR浅原拓真(東芝)、SO山沢拓也(パナソニック)、FB山中亮平(神戸製鋼)、PR具智元(ホンダ)、グラント・ハッティング(神戸製鋼)、田中史朗(パナソニック)らがサンウルブズへ合流することが発表されている。

RWCTSからサンウルブズに合流した具

RWCTSからサンウルブズに合流した具

 

「相手の強みを止めることができず勢いを与えてしまった」スコット・ハンセンHC代行

--前回の試合から課題となっていた規律についてどうだったか


ハンセンHC 確かに今日の試合でもそういった部分はあったかと思います。ただ、今日の試合についてはレッズが後半勢いに乗ったプレーをして、プレッシャーをかけてきたことが大きかった。


--前半はゲームプランどおり。後半で試合展開が変わってしまいました。ハーフタイムではどんなアドバイスをした?


ハンセンHC ハーフタイムではリーダーが中心になって、みんなが一つになっていいコミュニケーションがとれていたと思います。そこで話したのは後半もいいキックチェイスをして、プレッシャーをかけること。ボールを早く出して、左サイドにアタックのチャンスがあったのでそこを攻めていきましたが、ターンオーバーされて逆にプレッシャーがかかってしまいました。

そこからレッズに勢いがついてしまい、プレッシャーをうけてタックルでのミスや良い状況判断ができていなかった。後半は苦しい展開となってしまいましたが、レッズが勢いにのれたのはレッズがいいチームだからだと思います。彼らはいいプレーをしていました。

--2戦目以降、接戦だが勝ちきれない理由は。


ハンセンHC とてもよい質問です。これまでも言っていますが、一貫性が重要ということです。チームのメンバーはすごく頑張っているのはわかりますが、頑張りすぎる部分がありました。入らなくてもよい部分でラックに入って疲れてしまって、ブレイクダウンでも悪い判断だったところありました。試合に対するアティテュードはよかったですが、もっとスマートに試合をすることが大切です。ディテールにもフォーカスして、他の選手を信じてプレーをすることがいい結果がでると思います。

--ナキの評価


ハンセンHC マフィにとってすごくいい経験になった試合だったと思います。長い間ラグビーをやっておらず、自分のためにラグビーをしたいという気持ちがすごく強かったと思います。好きなラグビーができて我々もすごく嬉しく思いますし、今日のプレーをレビューしてどこが改善できるのか一緒に話をしていきたい。

試合開始前に両チームの選手たちが中央で円陣を組み黙祷を捧げた

試合開始前に両チームの選手たちが中央で円陣を組み黙祷を捧げた

--クライストチャーチでの事件


多くのかたが犠牲になりひどい惨劇だったと思います。チームにもクライストチャーチ出身の選手が多くいますし、お子さんがいる関係者もいます。サンウルブズ代表として応援のメッセージを送りたいと思います。クライストチャーチは(2011年に)地震もありましたし、本当に今回の事件は辛かったと思います。今日自分たちがこういう状況のなかでゲームができたということはとても幸せなことで、自分たちにとって何が大切なのかを強く感じました。いいラグビーをすることで皆さんに元気を送りたい。

--スクラムとラインアウト、セットピースの課題について


ラグビーはシンプルなスポーツだと思います。相手のやることに対して、どのように対応するのかということが大切です。
今日はうまくいきませんでした。チェスや将棋のように相手がやってきたことに対して、どううまく対応するのかその部分でもっと成長しなければならない。今週はいい準備もできたと思いますが、それを試合中にどう発揮していくのかというのが次のステップだと思います。

サンウルブズ存続へファンがメッセージを書いていた。

サンウルブズ存続へファンがメッセージを書いていた。

--2021年以降のサンウルブズの存続ついて


未来のことはグループと話して、自分たちコントロールできることに集中しています。それは来週の、シンガポールにライオンズに勝利するためにベストな準備をすること。このチームが好きな人はたくさんいますし、このチームが残るために頑張っている人が多くいます。サポートできる部分はみんなでやっていきたい。

 

「前半と同じように後半もプレーしないといけない」ジェイソン・エメリー

素晴らしい前半で、後半も同じようにプレーしないといけなかったです。学んだことはいっぱいあるし、来週はそれを出すいいチャンスにしたい。いいキックでプレッシャーをかけようとしたが、ミスタックルのせいでそれができなかった。後半のスタートが悪く、相手に3トライを取られたが、また自分たちの勢いを取り戻せたのは良かったが、またキックオフで相手に勢いを渡して負けてしまった。しっかりリカバリーしてまた月曜からレビューをしてしっかり準備していきたい。

「自分の精度の悪いキックで逆転されて責任を感じている」SH内田啓介

僕らインパクト組が入ってからゲームを覆せるかと思ったが、僕の精度の悪いキックでまたひっくり返されて、責任をすごく感じる。規律を守る、陣地を脱出するというところは課題だと思うので、自分たちで自分たちの首を絞めないようにやっていきたい。

(代表)目の前のことをしっかりやって行けば先につながると思うので、まずは目の前のことをしっかりいいパフォーマンスでやっていきたい。自分たちのやりたいことをしっかりもう一度理解して、精度高くやることが大事。もっとサンウルブズで長い時間試合に出て、経験重ねていい未来が待っていたらいいと思う。

「課題は多いけど、DF・アタックでよかったところは次につなげていきたい」HO坂手淳史

大事なところでボールを失ったり、ペナルティで相手に楽に陣地を回復させてしまったり、課題は多いですけど、ゲームを通して前に出るディフェンス、アタックもいいところはあったと思うので、次につなげて頑張っていきたい。セットプレーはうまくいかない時間帯もあったし、レフリーとのコミュニケーション良くないところもあったがいいところもあったのでもう一回しっかりやっていきたい。(代表)このレベルでこのフィジカルでできているのはすごく大きいことだと思いますし、一戦一戦大事にしてまず自分が成長できるように頑張っていきたい。

「後半の戦い方がポイント」No8ウォーレンボスアヤコ

なかなか言葉で表現しにくい試合。前半だけ良かったと言われたくないが、前半は非常に良かったけど、後半失速してしまったのが問題だと思う。後半の戦い方がポイント。しっかりと試合を終わらせることができるようにすることがポイント。

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