「スクラムはとても強い。スクラムのために生きているような連中だよ」
日本代表エディ・ジョーンズHCのイタリア評である。
「彼らのチームの給料のうち、80%はスクラムから出ていると言っていいだろうね。南太平洋遠征ではいろいろなことを試していたようだけど、日本戦は彼らの伝統的なスタイルに戻してくると思う」
――伝統的なスタイルとは?
「ラインアウト、モール、ハイパント。あとはスクラム、スクラム、スクラム。おそらく腕相撲大会みたいな戦い方で来るだろうね。私たちは、その土俵に乗らないように、相手を動かして、ボールを動かして、スペースを作らないといけない」
皮肉をまぶした言葉はエディの真骨頂だが、相手を軽んじることはない。
イングランド・プレミアでのコーチ経験も多く、常に世界のラグビー情報にアンテナを張り巡らせているエディの頭には、イタリア選手の情報がしっかりインプットされている。