ラグビー日本代表の最多キャップ記録保持者である大野均さんのyoutubeチャンネル「Kin'sRugbyRoad楽苦美道」

今回はRUGBYJAPAN365とのコラボ企画「リーグワン開幕直前・後藤翔太さんとの特別対談（前編）」をお届けします。進行役はRUGBYJapan365スーパーバイザーの大友信彦。

2005年の日本代表南米遠征で初めて一緒にプレーした大野さん後藤さん2人の対談を、南米遠征へ日本から唯一取材に向かった大友記者がナビゲート。リーグワン開幕に向け、ホットなトークを活字でお楽しみください！

ブレイブルーパスは今年も充実している（大野）

大野 「今日は日本代表でも一緒にプレーして、元神戸製鋼でライバル関係でもあったラグビー解説者で活躍中の後藤翔太さんをゲストにお招きしました。あとはラグビージャーナリストの大友さんです。よろしくお願いします。

大友　よろしくお願いします。さて、リーグワンはいよいよ開幕ですけれども新しいシーズンの今シーズンのリーグワンの見どころというか、お2人が特にこのチームこの選手に注目してるなっていうところを挙げていただけますでしょうか？


大野　まず自分から言わせてもらうと、アンバサダーやらせてもらっている東芝ブレイブルーパスはやっぱり今年も充実してるなっていうのは、選手の表情とか動きから見ても感じています。でもそれ以上に他のチームが本当に手ごわくなってきてますね。特に三重ホンダHeatだったり、リコーブラックラムズ東京だったり、ダイナボアーズだったり、どのチームもすごくいい選手が補強されていて、昨年にも増して本当に厳しいシーズンになるんだろうな、なんかそういう印象あります。翔太も毎週どっかで解説するんだよね。


後藤　そうなんです。開幕節は初戦はヒート対ブラックラムズで2日目はブレイブルーパス対イーグルスを担当させてもらうんですけど、もうはっきり言って、日本代表よりよっぽど楽しみです（笑）。

ブレイブルーパスの昨シーズンを振り返ると、接点にまたこだわり直すというか、ブラッカダーHCが積み上げてきたものに最後のピースとしてリッチー・モウンガがはまって、非常に本当に魅力的なラグビーになった。多くのザ・ラグビーファンみたいな人を虜にしたチームだったんじゃないかなと思うんですね。ワーワーキャーキャーっていうよりは、ちょっと男くさいチームとして。

大野　ただ、そんなチームが今年は、スターダストプロモーションとコラボして、そこに所属してるアイドルグループ「私立恵比寿中学」が試合会場でミニコンサートをする企画を立てているんです。

後藤　良い取り組みですね。

大友　今まで来ていなかった人を呼び込もうとする姿勢は良いですよね。

大野　翔太はこの前、三重ホンダヒートの会見を司会したんだって？

三重ホンダヒートはF1と並ぶホンダのカンパニースポーツに、スゴい（後藤）

都内で行われたヒートの所信表明会見

後藤　はい（笑）。ホンダの青山ウエルカムプラザで開いた所信表明イベントで進行役をやらせてもらったんですが、ヒートもスゴいですよね。F1と並ぶホンダのカンパニースポーツに格上げされて、予算も倍増して、いい選手を集めて､強化が加速しています。ブレーブスからはSO中尾隼大選手が行きましたよね。

大野　東葛からはレメキも行ったし静岡からはファアウリが行ったし、アルゼンチン代表のマテーラがいて南ア代表のモスタートもいる。すごいよね。もう本当にね、差がなくなってくる。

ただ、今年楽しみな選手をあえて一人あげるなら、僕はリコーに入ったTJペレナラ選手ですね。2021年のトップリーグでNTTドコモレッドハリケーンズに来たとき、ペレナラ選手が入っただけですごくチームが変わりましたよね。

ブラックラムズに入団したTJ・ペレナラ

後藤　それこそブラックラムズに勝ったんじゃないすか？ 花園での大逆転のね。

大友　終了直前、左サイドを独走して、コーナーフラッグへの大逆転トライ。

大野　そういう選手がブラックラムズっていうまた伝統のあるチームに入ったってのは怖くもあるし楽しみでもありますね。

後藤　やっぱり9番10番がチームに与える影響はかなり大きいと思う。そういう意味では、モウンガを獲得したブレイブルーパスは本当に当たった。ブレイブルーパスはモウンガが有名だから取ったとかそういうことじゃなくて、今このチームに必要だと思うから獲得しに行ったっていうことだと思うんで、なんか辻褄もすごい合ってると思うんですね。

大野　モウンガが入ると決まったときに、ちょっとブラックアダーHCと一緒に飲む機会があって、そのときブラックアダーが言ってたのは、