イタリア代表を初めて破るなどテストマッチ10連勝を達成し、過去最高となる世界ランキング10位になった「エディー・ジャパン」。そんな上昇気流に乗っているラグビー日本代表の中で、チームの核として欠かせない存在となっている選手の一人が、今シーズンから副将に就任したHO堀江翔太(パナソニック/レベルズ)であろう。日本人FWとして初めてスーパーラグビーを経験し、HOとして成長が著しい堀江が、今や日本代表の武器となりつつあるスクラムについて、そして、来年に控えたワールドカップに対する思いを率直に語る。
スクラムのルールが変わったことは、日本に有利に働いている
――エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が就任した2012年の秋からスポットコーチを務め、今春から常駐のスクラムコーチになった元フランス代表HOのマルク・ダルマゾ氏の指導について、どう感じていますか?
堀江 自分の考えていることが、偶然ですがマルクと一致していましたね。日本代表は(外国の強豪相手と比べて)小さいので、しっかりと8人で固まって、同じ方向で押さないといけない。マルク(・ダルマゾ)はいろんな意見を言ってくれるという存在です。
スクラムを組む前の動作や距離感、姿勢などに関して、口うるさく言ってくれます。外国のスクラムは左右に振ってくることが多いので、それに対してもヒットした後に足を動かして対応するなどを指導してくれています。