「素直にうれしいですね。２年間だったらブラウニー（＝トニー・ブラウン）のおかげかと思われるかもしれませんが、３年目ということで今までやってきたことが実りました！」

ＭＯＭに選出され、ファンに向けてコメントをする田中

「フミ」ことパナソニックワイルドナイツ＆日本代表ＳＨ田中史朗はハイランダーズと３年目の契約を結び、来シーズンもスーパーラグビーでプレーすることが決まり、喜びの声を上げた。

そんなフミは10月11日に千葉・柏の葉競技場で行われた１stステージ・プールＡのパナソニック対ＮＥＣグリーンロケッツとの試合でも躍動した。落ち着いたパスさばきと裏へのキックでトライを演出しチームの勝利（44−21）に大きく貢献、ＭＯＭ（マン・オブ・ザ・マッチ）に選出された。なおこの勝利で、パナソニックは２ndステージのＡグループ（上位グループ）進出を決めた。

身長166cmと小柄ながら日本人初のスーパーラグビープレイヤーであるフミに、新たな勲章が一つ加わることになった。

今年11月、フミはバーバリアンズの一員としてプレーすることが発表された。バーバリアンズとは、1890年にイングランドで創設された、特定のホームグラウンドやクラブハウスなどを持たず、試合や遠征の時のみ編成される伝統的なクラブだ。

「バーバリアンズに選出されることは、ラグビー人生で一度か二度しかない本当に光栄なことです。日本人として選出されてうれしいです。子どもたち、高校生、大学生にさらに夢を与えることができました」（田中）