蹴るべき時に蹴り、攻めるべき時に攻めたサンウルブズ。 猛暑の中12,000人のファンに勝利をプレゼントした価値は大きい! | ラグビージャパン365

蹴るべき時に蹴り、攻めるべき時に攻めたサンウルブズ。 猛暑の中12,000人のファンに勝利をプレゼントした価値は大きい!

2017/07/17

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


翔太です。サンウルブズのブルーズ戦、見事な試合でしたね。
僕も秩父宮ラグビー場で生観戦しました。素晴らしい勝利に感動しました。
僕はこれまでテレビで解説をしたり、スケジュールの都合でテレビ映像を見て解説したりしてきましたが、観客としてサンウルブズの試合を生観戦したのは実は初めてだったんです。

開始5分で感じた、勝利の可能性『ちゃんとやれば勝てるな』と思えたその理由とは

一緒に行った方が『後藤さん、ジャージー着て応援しましょうよ』と言ってくれて、サンウルブズのレプリカジャージーを着て応援したんです。僕にとって、自分が所属していないチームのジャージーを着るのは初めてだったんですが『楽しいじゃん』『スポーツってこうやって楽しむのか』という、新鮮な感覚でしたね。秩父宮ラグビー場も、大学やトップリーグの試合の時よりもお店の数も多いし、入場門をくぐったとことからお祭りみたいな、イベントチックな雰囲気が出ていた、いいことじゃないかと思いましたね。

いろいろな人を巻き込んで、ラグビーを盛り上げていく。運営面については、いい面も悪い面もあると聞いていますが、改善されていることも感じました。日本協会としても、ジャパンエスアールとしても、コーチや選手、関係者にとっても、スーパーラグビー参戦は初めての経験。それがトライ&エラーを重ねて、少しずつ成熟しているんだな、それが会場の雰囲気につながっているんだなと感じました。

そして、肝心のゲームについて。
スタジアムに来て生で見ると、テレビで見るよりも、相対的な力関係、瞬間的に現れる力関係が、より明瞭に感じ取れます。僕は、サンウルブズとブルーズの試合が始まって5分くらいで「今日は行けるな」と思いました。もちろん、これまでも『勝つ可能性があるな』と感じる試合はあったけれど、今回はもうちょっと確率が高かった。『ちゃんとやれば勝てるな』という感覚でした。

そう感じた根拠は、ブルーズの接点の密度が、これまでのスーパーラグビーでサンウルブズが経験してきた相手よりも低いと感じたからです。つまり、コンタクトが発生してから、サポートが到達するまでの時間が長い。言い換えると、サポートが到達する前の、キャリアーが孤立している時間が長い。ディフェンス側が絡むための時間的猶予が長いんです。

この時間は、試合中に疲労で遅くなりこそすれ、修正して早くなるものではない。その日のチームが持っている固有の早さとも言うべき指標です。これはその日の気候や疲労、チームの置かれた状況などで左右される、微妙な要素で決まってくる部分です。

ではサンウルブズはどうだったか。

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