22日、ジャパンラグビーリーグワン、東芝ブレイブルーパス東京は、埼玉パナソニックワイルドナイツとの首位決戦に42-31で勝利。勝点で上回りディビジョン1首位に浮上した。
キャプテンのリーチマイケルは、常勝チームに勝利してもなお「僕からしたらパナは上の方にいて、アンダードッグのマインドセットでずっとやっている。」と話した。その意図とは。
ファン目線だと、期待通りだったと思います。リーグのトップ2の試合で楽しいラグビーできたと思います。NZでもヨーロッパでも放送された試合です。日本のラグビーをよく見せられたと思います。東芝の今週のフォーカスは自分たちのラグビーをできるか、自分たちにフォーカスを当てるか。

リーチ・マイケル
ディシプリン、エキスキューション(実行力)で、(それらは)よくできたと思います。規律を守ったし、セットプレーで相手に綺麗なボールを与えなかったのが勝利の要因になったと思います。この勝利は、僕らにとって非常に大きいが、ただここで終わるのではなく、さらに磨いて 強くなって、終盤に向けて仕上げていきたい。
規律の面では、毎回、イエローカードをもらってその経験が活きているかな。毎回15人で、80分戦えるように練習から厳しくやっていきたい。
――ディフェンスも良かったが
はい。ワイルドナイツとやるときは自分たちのミス、自分たちのギャップを狙ってくるのでよりできたかな。一発目のタックルで自分たちの意志を見せられた。みんなハードワークでき、タックルが苦手な選手がいない。タックルしたい選手が多すぎて、ラック周りで2~3人入るときもあるがディフェンスしたい選手が多い。
――ワイルドナイツを逆転して1位になりました
1位になるとか2位になるとかはなくて、東芝らしいラグビーをして、結果にこだわっていきたい。毎回、どうやって勝つか考えていきたい。

首位決戦でPOMに選ばれたリーチ
――ホストで14戦無敗(13勝1分)を継続しています。ファンの力を感じる?
ファミリーロードやって、ファンの顔を少しずつ覚えてきた(笑)。ファンの力は大きいし、府中だけでなく、たくさんのファンがいるのでリーグワンやっていて楽しい!
――昨季のファイナルで勝って、前の試合はドロー。ワイルドナイツ戦で意識したことは
ワイルドナイツはアンストラクチャーからのアタックはすごく上手いし、ルースボールへのタックルも良いし、規律を守っているチーム。そういうチームをどうやって崩すか、スキルのエキスキューションとディシプリン。それがはまった。自信を持って臨めた試合かなと思います。前の試合で同点だったのが逆に良かったと思います。
――ラインアウトのディフェンスのどういうところがよかった?
メンバー外の選手がパナのラインアウトをやってくれた。事前準備が良かった。はまった。
フッカーの癖、ジャンパーの癖、ジャック・コーネルセンの癖(を分析して)、ジョシュア(・シムズFW)コーチのプランにはまった。
――この勝利はプレーオフに向けて自信になった?
チームがやっていることは間違っていないという確信が出たくらい。(ワイルドナイツ)同じラグビーをやって勝てる相手ではないので、1個1個強化して成長したい。

ピアズがインターセプト
――ワイルドナイツが連覇したのは19シーズンぶりですが
僕からしたらパナは上の方にいて、アンダードッグのマインドセットでずっとやっている。今年逆転するかもしれないし、自分たちの方が上だと思うことも大事。ずっと下でパナが上に見えるのもそろそろ変えても良いのかなと正直に思います。

――昨季王者になったが、ワイルドナイツは上という認識?
トップリーグ、リーグワンでワイルドナイツはずっと上位、トップ4、準優勝、優勝している。僕らは少しずつ復活している段階なので、まだ調子に乗る余裕はないし、ハングリー精神を持っている。パナはこの負けで必ず強くなる。リーグ戦で勝っても一番大事なのは最後(のプレーオフ)。大事な試合では(ワイルドナイツに)負けた方が多い。