10月3日、リーグワンから、来季の新規参入チーム受け入れについてのブリーフィングが行われた。
新規参入に手をあげていた5チームのうち、秋田ノーザンブレッツとLeRIRO福岡の4チームが審査基準を充足、セコムラガッツとヤクルトレビンズは一部について確認中だが、同日オンラインブリーフィングしたリーグワンの東海林専務理事は「現在、審査を継続しているところで、充足の見込み」と説明。参入可否の審査対象は4チームとなった。申請していたもう1チームの日立Sun Nexus茨城は不充足の項目があったため2024-2025シーズンの参入対象から外れることになった。
参入チームがどこになるかは、財務と戦績の評点によって決定される。4チームの評点は以下の通り
セコムラガッツ 評点4点(財務4点、過去戦績0点)
ヤクルトレビンズ 評点4点(財務3点、過去戦績1点)
LeRIRO福岡 評点4点(財務3点、過去戦績1点)
秋田ノーザンブレッツ 評点2点(財務2点、過去戦績0点)
過去成績は昨季のトップイースト(ヤクルトレビンズは2位、セコムラガッツは4位)、トップキュウシュウ(LeRIRO福岡は優勝)、及び3地域社会人リーグ順位決定戦(LeRIRO福岡は3チーム中3位)から決定。
この点数に加え、今季(2023-2024)の戦績で以下の評点が加点される。
・三地域社会人Aグループ/リーグ(トップイースト、トップウエスト、トップキュウシュウ)での順位:1位=2点、2位=1点
・三地域社会人リーグ順位決定戦:1位=4点、2位=2点、3位=1点
三地域社会人リーグ順位決定戦に進めるのは各リーグの1位のみ。
現在、評点4点で並んでいるセコムラガッツ、ヤクルトレビンズ、LeRIRO福岡は、それぞれのリーグで優勝すれば2点を加点。その上で、三地域社会人リーグ順位決定戦でより上位の成績を残したチームが1位となる。評点で2差をつけられている秋田ノーザンブレッツはトップイーストで1位となり、三地域社会人リーグに進めば最低3点を加えることになり、イースト2位以下で加点1にとどまったセコムラガッツ、ヤクルトレビンズを抜くことになる。LeRIRO福岡はトップキュウシュウで優勝すればプラス2点、トップイースト所属のセコムラガッツ、ヤクルトレビンズがともに三地域順位決定戦に進めなければ1位となる。
なお、財務・戦績以前の「審査基準」は、充足していればOKで、そこでの得点の多寡は問われないという。
ただし、継続確認している項目で未達部分があるチームが複数出た場合は、達しているチームが2チームあっても、参入が認められるチーム数は1になるという。現在のリーグワンはD1が12チーム、D2が6チーム、D3が5チームで計23チーム。チーム数が奇数のため、新規参入受け入れに際しては、これを偶数にすることも目的のひとつで、新規参入は「1」または「3」のどちらかになる。
RJ365では、この詳細発表に先立ち、9月30日に狭山市のセコムラグビーフィールドで行われた2023トップイーストのセコムラガッツ対秋田ノーザンブレッツの試合を取材した。
昨季のトップイースト順位は以下の通り。
1位:東京ガス(8勝0敗、勝点34)
2位:ヤクルトレビンズ(5勝3敗、勝点25)
3位:横河武蔵野アトラスターズ(5勝3敗、勝点22)
4位:セコムラガッツ(2勝6敗、勝点13)
5位:秋田ノーザンブレッツ(0勝8敗、勝点3)
昨季1位の東京ガスと3位の横河武蔵野アトラスターズは参入申請を見送ったため、参入争いは昨季2位のヤクルトレビンズ、4位のセコムラガッツ、5位の秋田ノーザンブレッツによって行われる。
セコムラガッツ
セコムラガッツは2003年のトップリーグ創設に参加したチームだ。旧全国社会人大会にも3回出場。2002年度の社会人大会1次リーグでコカコーラウエストジャパンを26-19で破った(全国社会人大会初勝利)ことでトップリーグ参入を勝ち取った。トップリーグでの最高順位は2005年度の10位。このシーズンはFLセネ・タアラが10Tでトップリーグのトライ王に輝いた(クボタFBマクイナリと同数)。