11日、ラグビーリーグワン・ディビジョン1、首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツは3位の東京サントリーサンゴリアスと対戦した。
前半、サンゴリアスSH流大から展開されるハイテンポなアタックに苦戦。
前半4分にCTB中野将伍に先制のトライを決められると18分には、WTB尾崎晟也にWTB野口竜司がノーボールタックルでシンビン。さらにペナルティートライと判定。前半は3-17とリードを許し折り返した。
「逆転のワイルドナイツ」この試合でもその展開となる。後半5分、WTB長田智希とラクラン・ボーシェーのワンツーパスでボーシェーがトライを決め10-17と追撃を開始。
サンゴリアスは、直後の8分、NO8テビタ・タタフの突破からWTB尾崎晟也がトライを決め再び10-24とするも、ワイルドナイツは、ディアレンデの突破からディフェンスを崩すと、ボーシェーが2本目のトライを決め17-25。
さらに流れを引き寄せたビッグプレーが生まれる。後半15分、CTBディラン・ライリーが中村亮土のパスをインターセプトしトライ。24-24の同点とする。すると20分、敵陣22m付近のスクラムからSO松田力也からアウトサイドにかけたキックパスをFB山沢拓也がキャッチしトライ。ついに24-31の逆転に成功。
これだけでは終わらず、再びディアレンデの突破から、WTB長田智希が前節に続き、最後はFB松島幸太朗のタックルを受けながらもトライし勝負を決めた。後半、ここまで1トライのサンゴリアスは後半ロスタイムに尾崎秦雅が意地のトライを決め、ワイルドナイツのボーナスポイントを阻止し試合終了。
41-29でワイルドナイツがプレーオフの前哨戦とも言える大一番に勝利した。開幕から11連勝で首位をキープ。勝ち点49で2位のスピアーズに6点差と広げた。
次節、勝利したワイルドナイツは三菱重工相模原ダイナボアーズと、敗れたサンゴリアスは勝ち点37点で3位変わらず。次節は花園近鉄ライナーズと対戦する。
80分、どういう試合展開だったのかを本誌独自に集計した「得点率」を見ながらイメージしていきたい。
15人制ラグビーでは得点後、相手のキックオフからゲームが再開され、自陣でボールを持つことになる。そのため、自陣を脱出しないと失点のリスクがある状態で戦わなければならない。
「相手ボールのキックオフから自陣を脱出すること」が失点を防ぐ一つの要因になるし、相手ボールキックオフからのアタックで得点ができることは、相手に対して優位に試合を運んでいるバロメーターにもなる。
まずは前半の俯瞰図からみていきたい。
続いて、後半の俯瞰図と試合における得点率は以下のとおりだ。