ワイルドナイツが無傷の7連勝!サンゴリアスとの接戦を制す | ラグビージャパン365

ワイルドナイツが無傷の7連勝!サンゴリアスとの接戦を制す

2024/02/17

文●編集部


バイウィーク明けの2月17日、NTTジャパンラグビーリーグワン・ディビジョン1がレギュラーシーズンを再開した。第7節2試合が行われた。ここまで全勝の埼玉パナソニックワイルドナイツはホーム熊谷ラグビー場で東京サントリーサンゴリアスを迎え撃った。

チェスリン・コルビのキックオフでスタート

チェスリン・コルビのキックオフでスタート



前半4分、ワイルドナイツがSO松田力也のPGで先制。しかしサンゴリアスはスピードある攻撃で敵陣に入ると、前半9分にWTB尾崎晟也のトライで逆転に成功。SO高本幹也のキックも成功してサンゴリアスは3-7とリードを広げた。

垣永真之介

垣永真之介



高本幹也のゴールも決まり3-7

高本幹也のゴールも決まり3-7



前半9分WTB尾崎晟也のトライ

前半9分WTB尾崎晟也のトライ



前半11分、ワイルドナイツはCTBダミアン・デアレンデが突破を見せ、そこからCTBディラン・ライリーが抜けてトライを挙げた。松田力也のゴールも成功し、ワイルドナイツが10-7とした。その後、両チームはそれぞれPGを1本ずつきめ13-10で前半を終えた。

ダミアン・ディアレンデの突破

ダミアン・ディアレンデの突破



ディラン・ライリーがインゴールへ

ディラン・ライリーがインゴールへ



ディラン・ライリーがトライ

ディラン・ライリーがトライ


松田力也のゴールも決まり10-7

松田力也のゴールも決まり10-7


ハリー・ホッキングスとラクラン・ボーシェのマッチアップ

ハリー・ホッキングスとラクラン・ボーシェのマッチアップ


好調なベテランWTB江見翔太

好調なベテランWTB江見翔太


再びデアレンデが突破して福井翔大へのパスは・・・

再びデアレンデが突破して福井翔大へのパスは・・・


フォワードパスとTMOで判定されノートライに

フォワードパスとTMOで判定されノートライに



後半、サンゴリアスが試合の流れを引き寄せる。44分、敵陣ゴール前まで攻め込むと高本幹也がドロップゴールを成功させ13-13の同点に追いつくと、さらに直後の45分、髙本が自陣10mからランでスペースを抜けると、FL桶谷、HO堀越とパスを繋いで敵陣22mまで前進した。SH流大が素早く展開。再び桶谷がボールをキャリーし、相手の裏スペースに抜けると最後はCTB中村亮土にパスがつながりトライ。13-20とサンゴリアスが再び逆転。

高本幹也が自陣から仕掛けてゲイン

高本幹也が自陣から仕掛けてゲイン


桶谷、そして堀越とパスがつながる

桶谷、そして堀越とパスがつながる


後半6分中村亮土のトライで13-20

後半6分中村亮土のトライで13-20


サンゴリアスが逆転に成功

サンゴリアスが逆転に成功



追いかけるワイルドナイツは、54分、デアレンデが中盤でボールを持つと絶妙な間合いからスペースを作りWTB長田智希へパス。長田がスペースを突破し敵陣22mまで駆け上がり、SH小山に繋いだ。小山が足をスリップさせるもボールをキープ。そこから細かなパスを繋いで最後はWTB野口竜司がトライを決めた。直後の松田力也のゴールは成功せず18-20。

長田智希の突破から

長田智希の突破から


小山大輝につながり

小山大輝につながり


後半16分野口竜司のトライで18-20

後半16分野口竜司のトライで18-20


松田力也のゴールは決まらず18-20

松田力也のゴールは決まらず18-20



61分、ワイルドナイツは敵陣22mでペナルティーキックを得るとショットを選択。松田力也が難なくPGを成功させ、21-20と再び逆転に成功し、1点差で後半の終盤を迎えた。

ジャック・コーネルセン

ジャック・コーネルセン



12030人の観客が熊谷に駆けつけた

12030人の観客が熊谷に駆けつけた


シオネ・ラベマイ

シオネ・ラベマイ


中村亮土

中村亮土


箸本龍雅

箸本龍雅



64分、サンゴリアスは後半から出場の松島幸太朗を中心に攻勢をかけるもラストパスが繋がらずスコアに繋がらない。さらに69分にも連続攻撃でゴール前に迫るもワイルドナイツがディフェンスでの強固さを見せて、デアレンデがジャッカルを成功させチームを救った。


自陣ゴール前でジャッカルを決めピンチを救ったデアレンデ

自陣ゴール前でジャッカルを決めピンチを救ったデアレンデ



堀江翔太

堀江翔太


リアム・ミッチェル

リアム・ミッチェル


ラクランボーシェ

ラクランボーシェ


松田力也

松田力也


ホッキングスとデヤハーの空中戦

ホッキングスとデヤハーの空中戦




78分、ワイルドナイツは敵陣ゴール前中央でペナルティを獲得した。野口が怪我でベンチに下がり、14人で戦うことを余儀なくされたが、スクラムを選択。そのスクラムで再びペナルティを獲得すると、今度は、古瀬レフェリーから「80分3秒」まで使えることを確認してショットを選択。



後半39分敵陣ゴール前でペナルティーを獲得したワイルドナイツはスクラムを選択

後半39分敵陣ゴール前でペナルティーを獲得したワイルドナイツはスクラムを選択




松田力也が時計を確認しながら、80分2秒でキック。成功させて試合を締めくくった。24-20でワイルドナイツが開幕からの7連勝を飾り勝利を手にした。ワイルドナイツは1週明けて3月2日にアウェイで静岡ブルーレヴズと対戦。その後、ホームでブレイブルーパス東京、アウェイで神戸スティーラーズ、アウェイでスピアーズと大事な4連戦を迎える。



一方敗れて2敗となったサンゴリアスは、ホームでブラックラムズ、ライナーズ、アウェイでヴェルブリッツ、ホームに戻ってイーグルスという対戦を控えている。トップ4入りするためにはイーグルス戦まで取りこぼしは許されない。





埼玉パナソニックワイルドナイツ ロビー・ディーンズHC



非常にいい試合でした。2つの素晴らしいチームが素晴らしい競争ができたと思っています。その結果として自分たちが勝利しました。そのためには本当にハードワークをしなければならなかった。何人かけが人が出たりしましたが、ここからレストを取らせたいと思っています。

試合内容については坂手(淳史キャプテン)さんにまかせたいなと思っているんですが、特に後半の最後の方は厳しさが増してきたゲームができていたと感じています。そういうところが良い結果をくれたんじゃないかと思いました。

埼玉パナソニックワイルドナイツ HO坂手淳史キャプテン

12,000人の方に入っていただけて本当にすごくいい雰囲気の中でゲームができたので、少しクロスボーダーがあったりとか中断してましたけど、またいい形でリーグワンを始められて良かったかなと思いますし、その中でラグビーができて幸せでした。

ゲームに関してはサンゴリアスさんはすごくいい勢いでアタックしてきましたし、キックの使い方など僕たちに対して仕掛けてきたなという印象です。僕らとしては改善はありますけどまずはこのゲームに勝てたことが本当に大きな結果だと思っています。

特にラインアウトのアタックのところは今後もう少ししっかりと修正していなかいと行けない部分だと思いますし、今日はお互いあまり取れてなかったんですけど、ディフェンスは良かったので良いアタックをしていきたいですし、さらにディフェンス面も高めていきたいなと思っています。セットプレーがゲームに与える影響力は結構高いと思うので、それに関しては、FW、BK全体でいい意思統一してやっていきたい。

(ディフェンスについて)サンゴリアスはすごく良いアタックをしてきたなとは思いますし、プレーヤーのリサイクルもすごく早かったので、セットする前にアタックをされたという部分はあったかと思います。ただ、そこで一気にトライを取られるのではなくて、ディフェンスもしっかり戻って練習通りにできた部分もありましたし、ブレイクされることってゲームの中ではもちろんありますし、完璧というわけではないので、チームとしてみんなで戻ってディフェンスを繰り返して、そこからターンオーバーに繋げていくというところについてはみんな良い戻りができていて良かったかなと思っています。でもビデオで検証しないといけないですけど、個人のスキルミスなのか組織としてなのかは。



東京サントリーサンゴリアス 田中澄憲監督

結果としては非常に悔しいです。ただ選手たちは今持っている力を100%出してくれたと思います。パナソニックさんのゲームアサイン力だったり、すきのなさが上だったと思います。ただ、今日ゲームをやったことで我々もまだまだ強くなれる自信もつきました。これからしっかりそういう部分を積み上げていってまたチャレンジできるようにしたい。


やっぱりブルーズのゲームが大きかった。そこでチャレンジした結果、自覚のところ、個人のスキルもそうですし学びが多かった。サントリーのスタンダードは何なのかというところをこの2週間取り組んでチャレンジしたので、そういう意味ではこの2週間やってきたことがゲームに出すことができた。一過性ではなくて積み上げてさらに強いチームになっていけるという自信にもなりました。もう今日戦えないとリーグワンで戦い抜くことができないと思っていたので。


東京サントリーサンゴリアス 堀越康介キャプテン

同様に悔しいですね。本当にパナソニックさんだからこういう好勝負の試合ができたと思うし、そこに負けたのはプレーヤーとしても悔しいです。シーズンがどんどん進んでいくので、この悔しさをまた成長に変えていけたらいいなと思っています。


ラインアウトの獲得が本当にできずに自分たちが思っているアタックができなかったということと、中途半端にアタックするとジャッカルが強い選手がすごく多いので、そこでのペナルティで自分たちの流れを切ってしまう部分もあったので、その2点をもっと精度高くやれば自分たちのラグビーができたかなと思っています。

東京サントリーサンゴリアス FL下川甲嗣

練習のうちからハイプレッシャーは絶対来ると思っていました。絶対横で競ってくる場面でも自分たち取らないといけないというところで、自分たちのジャンプにしてもリフトにしても100%やらないと取れない。このレベルになってくると。本当に1回1回のスローとジャンプとリフティングを100%の精度でやったときにやっと取れる、そういう世界だと思うんで、その部分ではまだまだ僕らも成長できると思います。(ラインアウト)取れていたらもっとアタックの時間も増えたと思います。


記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ