ワイルドナイツ準決勝敗退‐王座奪還ならず。 | ラグビージャパン365

ワイルドナイツ準決勝敗退‐王座奪還ならず。

2025/05/26

文●編集部


25日、レギュラーシーズン2位の埼玉パナソニックワイルドナイツは決勝を目指し、クボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦した。

序盤2本のトライでリードを許すも、後半、ワンチャンスをものにして反撃を開始。

先制点を許しワイルドナイツは7分すぐさまSO山沢京平のPGで3点返す

先制点を許しワイルドナイツは7分すぐさまSO山沢京平のPGで3点返す


14分敵陣ゴール前のスクラムからNO8ジャック・コーネルセンがボールを持ち出し

14分敵陣ゴール前のスクラムからNO8ジャック・コーネルセンがボールを持ち出し


ジャック・コーネルセンがそのままトライ

ジャック・コーネルセンがそのままトライ


山沢京平のゴールも決まって10-12

山沢京平のゴールも決まって10-12


ベン・ガンター

ベン・ガンター


山沢拓也

山沢拓也

後半11分、WTB竹山晃暉が裏スペースにこれしかないという精度のタップキックでインゴールへ向けてボールを蹴る。スピアーズ、藤原忍がボールを抑えられずインゴールに転がるボールを竹山が抑え17-25とすると、さらに17分、SO山沢京平が藤原のタックルを外し、さらに立川をハンドオフで退けランで突破。トライを決めると山沢自らゴールも決めてついに1点差に迫った。

後半途中から登場したマリカ・コロインベテ

後半途中から登場したマリカ・コロインベテ


51分WTB竹山晃暉が裏スペースへショートパン

51分WTB竹山晃暉が裏スペースへショートパン


インゴールのボールを竹山がグランディングしてトライ

インゴールのボールを竹山がグランディングしてトライ


難しい角度のコンバージョンを決める山沢京平

難しい角度のコンバージョンを決める山沢京平

さらに26分、敵陣ゴール前まで攻め込むが、ジャック・コーネルセンがノックフォワード。直後のスクラムでもペナルティを取られチャンスを活かせない。78分、ハーフウェイ付近のスクラム。スピアーズにペナルティをとられ、試合終了のホーンなった後、再びスクラム。ここでもスピアーズにボールを確保され、試合終了。「王座奪還」を掲げたワイルドナイツの2024‐25シーズンを制覇する道は途絶えた。

57分藤原のタックルを交わし立川理道をハンドオフする山沢京平

57分藤原のタックルを交わし立川理道をハンドオフする山沢京平


山沢京平が裏に抜けてそのままインゴールへ

山沢京平が裏に抜けてそのままインゴールへ


山沢京平のトライで22-25と3点差に

山沢京平のトライで22-25と3点差に


山沢京平自らゴールを決めて24-25とついに1点差に

山沢京平自らゴールを決めて24-25とついに1点差に


埼玉パナソニックワイルドナイツ ロビー・ディーンズHC

左から坂手淳史キャプテン、ロビー・ディーンズ監督

左から坂手淳史キャプテン、ロビー・ディーンズ監督


――焦りがあったのか?


ポゼッションのところをしっかりとっていければ見返りがあったが、それが十分でなかった。精度のところももうちょっとだった。スピアーズさんは相手の陣地に入ったときにしっかりと見返りを取っていった。

我慢強さのところじゃないかなと思っていて、精度のところが少し足らなかった。スピアーズさんが我々にプレッシャーをかけるのが上手かった。それが普段のリーグ戦のラグビーとプレーオフと違うところかな。


――準決勝で高いレベルの試合となりました


間違いなくレベルアップしたなと感じますし、優勝できる能力あるチームもたくさんあると思いますが、今季は自分たちではなかったかな。ただ間違いなく言えるのは、振り返ると、今シーズンの経験は自分たちの糧になっていって、若い選手が出場して選手層の厚さにつながればと思います。

まだシーズンは終わっていない。3位決定戦が残っています。やらなければいけないことはしっかりやります。それは、なぜ重要かというとワイルドナイツのジャージーを着て試合に出るからです。ショートウィークなので、メンバーのところは素早く考えていないといけない。土曜日に会いましょう。

後半に向けてハドルを組むワイルドナイツ

後半に向けてハドルを組むワイルドナイツ


――ハーフタイムの指示は?


ハーフタイム、とても自信を持っていたったが、BKが保守的になってしまったと言いました。彼らが方向性を示していって、それに対してコミットできていなかったので。そこを修正すれば勢いをついていっていけるよと言いました。あとサポートの選手が遅れている、受け身になっていることを指摘しました。それが修正できたらよかったと思います。アタッキングマインドセットを持っていこうと言いました。それは達成できたが、相手を上回ることができなかったです。

――HOを替えたタイミングについて


HOを替えたところはエナジーのところで、投入できればと思った。選手たちを信じていました。


――リーグ戦2位で通過し、1週間空いたことの影響はあったのか?


自分たちにとって、休みがあったことは問題ではなくて、結果論になるが、勝っていればアドバンテージになるし、負けてしまうと問題だったと指摘される。その解釈はみなさまにおまかせします。自分たちが置かれている現実に向かっていくだけです。


埼玉パナソニックワイルドナイツ HO坂手淳史キャプテン

坂手淳史

坂手淳史


――相手を崩しきれなかった?


お互いディフェンスの強固なチームで、それが最終結果につながった。前半は我慢強さが足らなかった。後半、フェーズを重ねてゲインを取っていくアタックが、前半からできていればプレッシャーをかけられたし、違った結果になったと思います。

自分たちのラグビーを容赦なくやり続けるということを1週間やってきましたが、足りなかったですね。


――相手のディフェンスにプレッシャーをうけた?


それだけじゃなく、組み合う時間帯が多くて、組合の中の精度が足りなくて、相手がしっかりと点数を取るところは取るというプレーオフのラグビーをしていた。届かなかった。

――スピアーズの印象は


ディフェンスは固かったし、アタックのところは上手くキックを使って良いジャンパーに取らせていた。FW戦の大事なところでのペナルティかなと思います。


――3位決定戦に向けて


まずこの結果を消化するのに時間がかかる。それを今日と明日、消化して、来週、みんなで成長しながらゲームに臨めればと思います。


――ファンに向けて


素晴らしい応援でした。今日だけでなくシーズン通して、ホームでもアウェイでも、青いジャージー、青いタオルで、どこでも常に僕らに声をかけてくれて力になりました。オレンジアーミーがたくさんきてくれて、準決勝の雰囲気を作ってくれて、素晴らしいファンがリーグワンにいると思いました。直接、ファンに感謝を伝えるタイミングはなかなかないが、メディアを通して感謝を伝えたい。僕らもまだまだ強くならないといけないので、また応援お願いしますと言いたい。


――最後、スクラムが劣勢でした。ベンチから見て、どういった印象ですか


そうですね。難しいですが、そこに自信を持っているチームでしっかり対策していました。8人でまとまって組むということを……。でもペナルティが取られてゲームが難しくなった。みんなで成長して、もっと良いスクラムを組めるようにしたい。


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