14日、関東大学ラグビー対抗戦A、明治大学は筑波大学との開幕戦を迎えた。平翔大キャプテンが欠場。利川桐生がゲームキャプテンを務めた。その利川桐生のトライで先制したものの、互いにトライを取り合い拮抗した展開。後半40分にLO物部耀大朗のトライで明治が再逆転し勝利を手にしたかと思われたが、45分に筑波に逆転を許し、開幕戦を勝利で飾ることができなかった。神鳥裕之監督と利川桐生ゲームキャプテンのコメントをお伝えする。
2025/09/14
文●編集部
明治大学 神鳥裕之監督
開幕戦ということで、我々としてもしっかり準備して挑んだが、筑波さん素晴らしかった。我々がそこに到らなかったのが結果だと思います。開幕戦終わったばかりなので、残り6試合あるということを意識して、チームが強くなると次に向けて準備したい。
――最後、リードしてから逆転されてしまったが
残り時間は把握していて、ボールを保持するのはリスクあるので、相手陣でプレーする選択をしたかなと思います。その後のディフェンスで破られてしまった。それだけ筑波大さんがあきらめずに攻撃してきたに尽きる。

明治・神鳥裕之監督
――先発した1年生2人(SH後藤快斗、FB古賀龍人)の出来は
2人とも初めての対抗戦で、これだけタフなゲームを経験するということはなかなかできないので、頑張っていたし、一生忘れないゲームになったと思います。

後藤快斗
2人とも思い切りが良い。1年生ですが決断力があって、ゲームの中で遂行力を発揮できる。古賀はその中でも冷静さをしっかり持って、いいパフォーマンス、いい局面を見ることができた。後藤に関してはテンポアップ、速いパスワークを期待して今回、選んだ。ゲーム自体は残念な結果になったが、2人はパフォーマンスを発揮した。

古賀龍人
――夏合宿からだんだん上がってきたと思いますが・・・
ラグビーなので、こういうこともあるだろう。勝負ごとなので勝ち負けがつく。筑波大さんの素晴らしいスキルとかに受けてしまった。ただ持っている力は、このチーム、ポテンシャルはあると思います。いかにゲームの中で対応できるかが、次の課題。

チーム内でボールキャリー率が高いNO8藤井達哉が前半5分で負傷交代というトラブル
藤井がすぐに退場してしまったり、出血交替があったり、点差が思うように開かなかったりと、こういう経験は、対抗戦序盤は今まで経験したことがないことだったので、結果的には負けているがプラスに捉えて、この経験を次に活かすという形でチームを持っていきたい。
――CTB平、SO萩井の2人の状態は?
2人ともコンディション不良で試合に出られなかったが、近々戻って来られると思います。
上手くいけば次に戻ってこられると思います。

平翔大キャプテンはウォーター
明治大学 利川桐生ゲームキャプテン

明治・利川桐生ゲームキャプテン
今日は終始、筑波大さんのゲームの流れを80分間中、60分間、しんどい時間帯だった。その中でも勝たないといけない。再来週の青学戦に向けて良い反省ができたと思います。
――ミスもあった、その要因は
アタックだったらブレイクダウンがルーズでプレッシャーを受けていた。ディフェンスはハイタックルなどのミスで、自分たちの首をどんどん絞めていった。アンストラクチャーが多くて、ラインアウト、スクラムでボールを確保できなかったことがミスにつながったかな。

――セットプレーに関して
ラインアウトに関してはクオリティーを出そうとしたが、筑波さんのディフェンスが上手くて、対応できず、今日のラインアウトの獲得率につながったかな。スクラムは、フロントローとレフリーさんの認識のズレがあり、試合中、コミュニケーション取れなくて、80分の中で修正できなかった。

――夏合宿も逆転負けしたが
夏合宿、後半、ひっくり返されたのは課題として捉えていた。前半7点差で折り返すことができて、後半もうまいところ試合を運べていたが、自分たちのミスからああいう流れになってしまった。自分たちのミスで苦しめているのが印象かな。
(筑波戦に向けて夏に)一度負けていたので、チャレンジャー精神を持って臨んだが、心のどこかでちょっとした隙が生まれてこの結果になったと思います。いかに普段やっているラグビーを出すかが鍵になる。そこが上手くでなかった。次の試合ではそこを修正して臨みたい。
SCOREBOARD
明治大学

筑波大学

GALLARY



仕掛ける後藤快斗

白井瑛人

前半19分、利川桐生のトライ

後半41分、物部耀大朗が逆転トライ



MIPは伊藤龍之介