14日、埼玉パナソニックワイルドナイツは前年覇者東芝ブレイブルーパス東京に46-0で完勝し、開幕戦勝利を果たした。長く怪我により戦列を離れていたPR稲垣啓太は後半から出場を果たした。試合後のコメントと、プレシーズンマッチ後に話した堀江翔太スクラムコーチに関するコメントを紹介する。
――開幕戦を振り返って
リーグ戦の1発目を良い形で取れたっていうだけなので、チームとしては、すぐ切り替えて、次の試合に向けて準備していきたい。

後半ピッチに入る稲垣啓太
――46-0の大勝でした
点差はあまり、気にしたことはなかったですね。我々にとっては良い結果でしたが、我々が(東芝に)ボコボコにやれた試合もありましたし、お互いに、すごくいい関係がずっと続いていると思うので、まあそういったこういう関係がこれからも続いていければいい。
――開幕戦で快勝したことは今季の自信につながるのでは?
やってきたことがもちろん試合の結果として現れたということはみんな自信を持てる部分だと思います。それ以上に試合に出てないメンバーが、すごく準備を手伝ってくれたので、東芝さんのアタック、やってくるアタックをほとんど同じことを体現してくれたので、我々のスターティングメンバー23人が自信を持って守ることができたと思います。
――スクラムもかなり圧倒していた
よかったんじゃないですか。スクラムは1回、1回同じスクラムっていうものはないですね。判定によって組み方っていうのを変えていかないといけないので、今日は我々が準備してきたことがはまった。次はそうならないかもしれないですし、我々はそうなれるようにまた準備していくだけですね。
――スクラムコーチに就任した堀江コーチがやってきたことを出せた?
堀江さんがプレシーズンを通してやってきたことが(スクラムで)ペナルティーを取ったっていう形で現れたのは、チームにとって良いことだったと思います。
――堀江さんが教えてくれたところで、スクラムで特によく出たところっていうところですか?
方向性ですよね。どの方向に行くのか、その方向に行くために、どういうアプローチを仕掛けていくのか、相手がどうくるのか、それに対し、我々はどう仕掛けていくのか。スクラムって型があって、この型で来られたら、この型が合わないとか、そういうのがあるんですけど、それプラス個人、個人の能力っていうのを伸ばすことにフォーカスしてきたんで、その相乗効果で、今日は両方うまく出せた。
――夏にチームを立て直す必要があると言っていたが、どういったところでそれができたか?
一番、顕著だったのは、プレシーズンマッチの愛知シャトルズ戦ですよね(⚫26-33)。あの試合で、みんなやっと目覚めたんじゃないですか?
ラグビーってやっぱり個人個人の能力の集合体ですけど、それをやるかやらないかって自分で選択をするしかない。なんとなくグラウンドに入って、なんとなくやって、こなすことはみんなできる、ただ本当の真剣勝負になった時に、なんとなく入ったら絶対やられる。僕がメンタルのことずっと言っているのは根性論を提唱しているわけじゃないんですけど、大前提として、土台を持ってないのにグランドに入ってくるな、ということですよね。

