14日(日)、第65回全国大学ラグビーフットボール選手権は3回戦が行われた。秩父宮ラグビー場では3回戦2試合が行われ、第1試合は東洋大学(関東リーグ戦2位)と帝京大学(関東大学対抗戦4位)が対決し、29-14で帝京大学が勝利し準々決勝へ駒を進めた。東洋大は選手権初勝利をかけて挑んだが、序盤の好機をスコアにすることができず目標を達成することができなかった。
2025/12/15
文●編集部
東洋大学 福永昇三監督

東洋大学 福永昇三監督
キャプテンがいうようにポゼッション含めて、いろいろなところで優位に試合を進めていたとかんじています。ただ得点が取れなかったのが、後半になるにつれて影響があったかなと。モールを組んでも相手が強く、相手がディフェンスをしっかりやっていました。来年、3回目。今年のチームというか、大分この選手権にも慣れてきたt思います。自信を持って今日の試合も臨んでいましたけど、次年度以降というか、チームの未来につながるようなところもあった。

強力FWで挑んだ東洋大

東洋大HO小泉柊人
東洋大学 ステファン・ヴァハフォラウ主将

東洋大学 ステファン・ヴァハフォラウ主将
こんなレベルで戦えるのは当たり前じゃないということをみんな思って、最後の最後までみんなで力を出してやってくれました。本当に選手一人一人が東洋大学のラグビーを大事に思ってその姿を見せてくれました。結果としてはあんまり嬉しくないですけど、これで終わりじゃない。
自分たちだけじゃなくて、OBの人たちに対してはちょっと恩返しができていないなと思いますけれど、後輩は強い選手がたくさんいるし、ここから伸びるチャンスがあると思うので、僕ら4年生は「勝つための鍵」を渡したと思っています。
帝京大学 相馬朋和監督
寒い中でのゲームで、(天候と)同じように何だかぱっとしないようなゲームになってしまいましたけれども、それはやっぱり東洋大さんが我々に対して準備された成果だと思います。トーナメントなので、勝ち進めるということでチームとして喜んで、今日は今日っていうのは我々に伝えてくれた、教えてくれたものを大切にして次に続けたいと思います。

アントニオ・フィシプナ

先制トライ
――ハーフタイムの指示
いつも彼らに伝えていることを改めて伝えました。小さいことや大きいこと、チャンスはたくさん作れたものの取り切れず、仕掛けきれず、なんだか地に足がついていないような。対抗戦の筑波戦と同じような試合をしているような感じがしました。

SO本橋尭也は幾度となくラインブレイクを見せた
――後半はキックを使って相手陣内でいいプレッシャーをかけ続けていた
そうですね。本当に今我々に必要なことは自信を持つことだと思うので、いかに自分たちのができることを絞った上で戦うんだということを全員で表現すること。それが積み重なって今のチームは成長してきたので。
帝京大学 大町佳生主将

帝京大学 大町佳生主将
前半の最初から最後のトライまで、本当に東洋大学さんのこの試合にかける思いというのをすごく感じるような試合でした。自分たちとして次の試合に進めることは大きなことですし、修正しながら次に挑めるということがこの試合の一番いいところだったと思います。ここから先、もっともっと大学でのシーズンが続いていくように、もう一回今日出た修正点をチームみんなで解決して次に挑みたい。
――後半途中でベンチに下がったこと
間違いなく自分のパフォーマンスが振るわずだったですし、本当にキャプテンとして強く考えないといけないパフォーマンスでした。総和言っても、一番最初に考えるべきはチームのためですし、グラウンドに立っている仲間のことを信じてここまでやってきました。
自分のパフォーマンスが良くない中、チームのことを考えるということに関しては難しさを感じましたし、そうならないために、もう一回練習のところから自分のパフォーマンスについてしっかり見つめ直して本当に信頼されるようなキャプテンになるために努力をし続けたいと思います。
――来週の筑波戦
一度負けた相手なので、本当にリスペクトを持って全力でチャレンジャーの気持ちで挑みたいと思います。

