「まだ終わっていない。日本はもっと良くなる。もっといい結果を」代表初トライのPR稲垣啓太がさらなる高みを目指す | ラグビージャパン365

「まだ終わっていない。日本はもっと良くなる。もっといい結果を」代表初トライのPR稲垣啓太がさらなる高みを目指す

2019/10/15

文●編集部


10月14日、ラグビー日本代表は予選プール最終戦、スコットランドとの大一番で見事に28-21で勝利。4戦全勝でプール戦首位という見事な結果で目標であるベスト8進出を果たした。前半3トライを決め21-7。さらに後半初めに1トライをあげ28-7とリードを広げスコットランドにプレッシャーをかけた。ジャパンが決めた4トライの1つを決めた稲垣啓太。代表初のトライということで試合後のミックスルームでもその話題から話を聞いた。

決勝トーナメントへの思い、目標を達成しても、さらに高みを目指す切り替え。本当にジャパンは強くそして世界の頂点を目指せるチームに成長していると実感せざるを得なかった。

「最終的に勝利できたことが全て」

――トライについて

代表に入った7年間で初めてのトライだったので慣れていないのでボールの置き方がわからず、両手で大事に置きに行きました。トライに至るプロセスがボールをうまくつなげて、最終的に僕のところにボールがきたという感じでした。日本としては理想的なトライの取り方だったと思います。


――ゲームプランとしては、ボールをかなり保持していましたが


最初の20分、ボールのポゼッションをあげて、相手も思い切り仕掛けてくると思うので非常にタフな展開になるだろうと思っていました。後半から僕たちテンポあげていこうという話をしていました。後半のはじめ、いい展開にすることはできましたが、相手もギアをあげてきましたし、相手がボールキープに切り替えたときにトライを重ねられてしまいましたけど。80分間通して厳しい時間帯もありましたが、最終的に勝利したことがすべてだと思うので、反省点もありますけど、よかった。

「一番成長したのは『プレーのディテール』。大舞台でも力を出し切れる」

――歴史を変えることができたということについて


まずは前回大会から目標としていた「ベスト8」というのがクリアできたことが非常にうれしいです。日本ラグビー界にとって新しい歴史を刻むことができたという実感はあります。ですが、これで終わったわけではないですし、またここから新しい挑戦が始まると思います。すぐ次に南アフリカ戦にむけて準備をしていきたい。



――スクラムの手応え


前半から押せる感触はあったんですけど、スクラムが上下に動いていて落ちてしまうこともありましたが、前半はペナルティーをもらっていましたが、後半もらえなくなってしまいました。そこをうまく対応する必要はあったかもしれませんが悪い感触ではなかったです。


――具が前半20分で負傷交代しなければならなかったあの場面は?


具が下がって、アサエリが入ってきて、彼にとっては初めてのスクラムだったので、彼をうまくサポートできたらなと思い、スクラムの方向性を変えたらうまくいきました。

――(PRというポジション的に)何千回に1回のトライがあるかどうかという中で、その1つがこのワールドカップでのトライでした。


どういうことでしょうかね(笑)。代表に7年間いて、初めてトライをとった場所がこの試合だった、なんかこう巡り合わせを感じますね。チームに感謝したいです。チームに感謝したいです。チームの戦術がはまってのトライだったので。

4年間ずっと練習してきたことですし、あそこで僕が捕まっていたらオフロードでボールが来ることはなかったでしょうし。オフロードの練習もしていますけど、試合で使える確証がないので、僕は使わないとしています。準備してきた選手がしっかりオフロードを使って僕につないでくれました。



――大会前には地元に行かれましたが、いい報告ができますね。


まだまだ、いい結果というか、終わったわけではないので、もっとこれからよくなると思いますし、新しいチャレンジができるチャンスがある。その新しい挑戦を新潟のみなさんい応援していただけると思っています。僕も応援していただけるようなプレーをしなければならないし、さらに良い結果を目指していきたい。



――これまで、ティア1に勝利できなかったチームが2勝できた事。どんな成長を感じますか


すべてにおいて成長を感じますけど、ワールドカップ期間中に「プレーのディテール」が上がってきていることを感じます。当然この4年間、ずっと高める努力をしてきましたが、ワールドカップ期間中に、一段と精度が上がった。

以前、ある方からお聞きしたのですが、ワールドカップ期間中に普段の力を出せる選手は多くない。どちらかというとワールドカップのプレッシャーに飲まれて、パフォーマンスが落ちてしまう。日本の選手たちは、ワールドカップに入って、パフォーマンスをあげていると思います。とてもいい傾向です。

――短期間でパフォーマンスはあがるものでしょうか。


これだけ連戦で、初勝利の試合から上がっていると実感しています。サモア戦ではブレイクダウンの部分が悪かった。そのブレイクダウンを突き詰めていこう、どうしたら精度があがるのか、この1週間で。という話をしていくと、これまでやってきたことと同じだったんです。今日(スコットランド戦)はすごく精度があがりましたよね。アタックできていた時はブレイクダウンの精度も良かったですし。ブレイクダウンと言っても、クリーンアウトだけの作業ではないですし、ボールキャリアがうまく入れることとクリーンアウト、2つセットですね。


――台風があったことについて


選手、チームからしたら試合を待ち望んでいたことは間違いないです。試合で白黒はっきりつけたかった。甚大に被害が発生した中で、我々のわがままで試合ができるという状況でもないことは理解していました。だからこそ今日の朝、「試合続行」という連絡を聞いたときに、日本を元気づけないといけないなと思いました。ラグビーの結果でしかそういうことができないので、勝利をして勇気づけられるような発信ができればいいなと思っていました。チーム全体がそうです。ジェイミーもそういう話をしていました。そのチャンスをもっているのは、自分たちだけだと言い合いました。

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