「リコネクト。もう一度積み上げていく」ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ | ラグビージャパン365

「リコネクト。もう一度積み上げていく」ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ

2019/06/11

文●斉藤健仁


10日、ラグビー日本代表は宮崎での合宿をスタートさせた。練習初日は36名が参加した。サンウルブズの南ア・アルゼンチン遠征に参加している、PR三上正貴(東芝)、HO北出卓也(サントリー)、CTBラファエレティモシー、さらにチーフスに在籍するWTBアタアタ・モエアキオラ、負傷のLOグラント・ハッティング(神戸製鋼)、WTBヘンリージェイミー(トヨタ自動車)は欠席となった。初日は3部練習。夜はスクラム練習が行われた。練習後、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチが取材に応じた。

3年間築き上げてきた文化を新たに入ってきた選手たちにメッセージを与えた

――いよいよ宮崎合宿が始まりました。初日の雰囲気は?


ジェイミーHC 今回、エキサイトして入ってきた選手もいれば、緊張感を持って入ってきた選手もいます。なぜかというと、宮崎ではハードに追い込む練習が多かったので、それを想定して入ってきた選手もいる。今回、3つあるうちの第1回目で、実際に試合が始まるのはまだまだ先で、「ファンデーション2と名付けていて、ここから積み上げていく。PNC(パシフィックネーションズ・カップ)をフォーカスにおいて、今回の合宿ではまた改めてつながりあう、リコネクト、リコンディショニング(を念頭において)、今まで築き上げたものを一新して、積み上げていくのが今回の合宿の目的です。

代表に合流したボニこと、ウォーレンボスアヤコ(右)

代表に合流したボニこと、ウォーレンボスアヤコ(右)

――選手たちに最初のミーティングで何を伝えた?


まずはリコネクトすること。初参加した選手も、2019年になって久々に入ってきた選手をチームとして歓迎して、リコネクトすることによって、そしてチームが3年間、築き上げてきた文化、どういう取り組みをしてきたか説明して、ワンチームになるために、各選手に何が求められることの説明、各選手がやりやすいような環境のメッセージを与えました。

――1クール目では何に重きを置きたい?


今回の第1合宿はオフ明けなのでリコディショニングする。選手たちは10~15%くらい本来のコンディションングより落ちているので、改めて測定してはかっていく。新たなスタートポイントだと思っています。明後日で100日前ですが、100日前にピークを迎えたいわけではなく、しっかりタイミングよくピークをもっていきたい。そして今回はセットピースを夜のセッションでやりたい。スクラム、ラインアウトは夜のエクストラセッション初の試みだが、合間合間に休息を与えるので回復した状態で各セッションに取り組むことができると思います。

田中史朗が新たにリーダーグループへ。

――リーダーグループに求めること。誰か増えた?


メンバー的にはほぼ一緒ですが、今回、田中があらためて入った。リーダーシップグループは良い仕事をしてくれていまして、リーダーシップグループに何を求めているかというと、積極的に働き続けることと、信頼関係を構築することと、チームの理念、取り組み姿勢ところを他の選手に促すことが求められています。

タックル練習が中心となった

タックル練習が中心となった

――3週間の休みの後、選手の状態は?


(参加している36名の選手中)ケガ人はリーチだけ。彼だけリハビリプログラムをやっている。それ以外の選手は全員、フィットしていて、練習に参加できているので、プログラム、プランニングはうまくいっている。3週間休んだひと、2週間休んだ人、サンウルブズでプレーした人がいます。けれども休みを与えたのは、リフレッシュして、3回の合宿、きつい合宿になるので、休息をあたえた。選手たちは非常にいい雰囲気で入ってきている。

――夜のユニット練習で、FWはセットプレー練習はルーティンに?


まずは様子見なのですが、この先の合宿でやっていく構想はあります。チーム練習が普段の合宿より少ないので、スクラムを強化して、スクラムフィットネスを上げていきたい。FWはいままで懸命に努力して鍛えてきたか、さらに鍛えるためにこういう試みをやっています。あとはナイターの試合も入ってくるので、夜でもパフォーマンスできるように体を慣らすことも大事です。

――残り100日。課題は?


期間としては十分だが、今回、完全に選手たちをコントロールできたのは初の試みでした。結果や成果が出ていると思います。ウルフパックをやって休みを入れ、S&C(ストレングス&コンディショニング)や基礎フィットネスを上げて、スーパーラグビーの2軍、レベルは低いかもしれないですが、そのチームに対して、いいパフォーマンスができたと思います。

PNC(パシフィック・ネーションズカップ)で、さらにレベルの高い相手と実戦形式でできるということで、準備期間は十分だと思います。不測のケガだけは懸念しています。




斉藤健仁
スポーツライター。1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。印刷会社の営業を経て独立。サッカーやラグビー等フットボールを中心に執筆する。現在はタグラグビーを少しプレー。過去にトップリーグ2チームのWEBサイトの執筆を担当するなどトップリーグ、日本代表を中心に取材。

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