12月27日から開催されている「第92回全国高校ラグビー大会」もベスト8が出揃い、1月3日、近鉄花園ラグビー場では準々決勝4試合が行われた。第1試合は、東京第1代表、国学院久我山高校と島根県代表、石見智翠館高校の対決となった。
国学院久我山が守備力で石見智翠館の展開ラグビーを封じてベスト4進出
前半、風下にたつ国学院久我山が優位に試合をすすめる。先制点は久我山。前半1分ラインアウトからモールで攻め込むと縦にフェーズを重ね最後はHO古田雄也(2年)が抜け出しトライ。先制点を許した石見智翠館は前半10分過ぎからペースをつかみはじめ、國學院久我山陣内で試合を展開するが相手の強いディフェンスを崩すことができない。石見智翠館の攻撃を凌いだ久我山は前半22分、相手の反則からSH9今野誠之(3年)が絶妙な判断でクイックスタート。ボールがNO8田中真一(3年)に渡り、そのまま左中間へトライを決め、流れを引き戻す。久我山は前半27分にPR堀切厚輝(3年)がトライを奪い19−0で前半を折り返す。
後半5分、19点差を追う石見智翠館にビックプレーが生まれる。WTB宮原竜也(3年)が見事なステップワークで自陣10m付近から独走。チームに初トライをもたらすと、リズムが生まれる。「春の選抜で負けたときと同じ流れだった。ベンチにいやな雰囲気が流れた(竹内伸光監督・国学院久我山)」。しかし國學院久我山FW陣は最後までセットプレーも含めて集中力を切らすことがなかった。逆に後半16分にSO豊田康平(1年)がキックしたボールを、FB佐藤航大(1年)が拾い上げ左隅にトライ、さらに30分にも決定的なトライをSH今野が決め、ベスト4一番乗りを決めた。「満足出来る内容ではなかった。今日後半に抜かれてしまった点、修正点を確認して7日まで残れるようにしたい」(竹内監督)