高校ラグビー準決勝・2強が決定!東海大仰星と桐蔭学園が決勝進出 | ラグビージャパン365

高校ラグビー準決勝・2強が決定!東海大仰星と桐蔭学園が決勝進出

2014/01/06

文●斉藤健仁


1月5日(日)、大阪・近鉄花園ラグビー場では「花園」こと全国高校ラグビー大会の準決勝2試合が行われた(天候:曇、観客人数:13000人)。

粘る東福岡を振り切り、東海大仰星が決勝進出

13時にキックオフされた準決勝1試合目はAシードの東海大仰星(大阪第1)とBシードの東福岡(福岡)という、一昨年度大会の決勝戦で相対したカードとなった。

前半、FWの平均体重(96.9kg)と約5kg上回り、さらにディフェンスでもプレッシャーをかけた東海大仰星がターンオーバーを重ねて試合の主導権を握る。

6分、SO山田一平のグラバーキックをWTB小原錫満(2年)が右隅に抑えてトライ。13分にもモールからLO西野晃太(3年)がインゴール左中間に抑えて、ゴールも決まって東海大仰星が12-0でリード。試合はその後、膠着状態が続くが、東海大仰星が敵陣でのプレーを続けて、28分にはFB野口竜司がPGを決めて15-0で前半を折り返した。

後半もFWで優勢だった東海大仰星が9分、ラックサイドをPR西田涼馬(3年)が突いてトライを挙げて20-0とリードを広げた。その後は、少し疲れの見えてきた東海大仰星のFWに対して、東福岡が自陣からも積極的にワイドに展開する。13分にはLO金子崇(3年)、16分にWTB岩佐賢人(3年)がトライを挙げて20-12と8点差まで追い上げる。

だが、東海大仰星も反撃する。23分にラックからHO北林佑介(3年)が左中間にボールを抑えて27-12と15点差とした。

一方の東福岡は最後まで攻め続けるが、東海大仰星のゴールラインを割ることができず、そのまま27-12でノーサイド。「接点でのターンオーバーは練習してきた形が出てきていると思う」(東海大仰星・土井崇総監督)一昨年大会の雪辱を果たした東海大仰星が2大会ぶり4度目の決勝進出を果たした。

 

桐蔭学園が大阪桐蔭をシャットアウト

14時25分にキックオフされた準決勝2試合目は桐蔭学園(神奈川)と大阪桐蔭(大阪第2)というAシード同士の「桐蔭対決」となった。ちなみに両校は、運営する学校法人は異なり、姉妹校というわけでもないという。

試合は、準決勝までの3試合ですべて60点以上を挙げてきた桐蔭学園が有利に進める。1分、ボールを継続してWTB山田雄大が右隅へトライを挙げて5-0と先制する。その後もアタック・シェイでプ試合を優位に進めてチャンスを作った桐蔭学園が19分にCTB笠原開盛(3年)、28分にCTB白井吾士矛(3年)がトライを挙げて17-0で前半を折り返した。

後半も3分、ボールを継続して桐蔭学園がWTB横田将大(3年)が右隅にトライを挙げて24-0と大きくリードする。大阪桐蔭も、2回戦の國學院栃木戦で左膝を負傷したSO喜連航平(3年)を8分から出場させ、相手ゴール前まで攻め込むも桐蔭学園のディフェンスの前に得点を挙げることができない。

ハットトリックを達成した桐蔭WTB山田

ハットトリックを達成した桐蔭WTB山田

すると再び試合は桐蔭学園のペースとなり、16分、25分にはWTB山田が快足を活かして連続トライを挙げて、この試合でハットトリックを達成。さらに27分には山田に替わって入ったWTB小室誠(3年)が右中間に飛び込んだ。終わってみれば桐蔭学園が43-0で快勝した。

藤原秀之監督は「WTB山田に『昨日、(今大会、過去3試合で)2トライなら俺にもできるぞ』と発破をかけました。山田はコンタクトも強く、スピードもあり、今日はWTB本来の動きができていた」とトライゲッターを讃えた。桐蔭学園は東福岡との両校優勝となった第90回大会以来3大会ぶりに決勝に駒を進めた。

3位表彰:東川主将(東福岡)

3位表彰:東川主将(東福岡)

 

3位表彰:喜連(きれ)航主将

3位表彰:喜連(きれ)航主将

東海大仰星対桐蔭学園というAシード同士の決勝戦は1月7日、14時に近鉄花園ラグビー場でキックオフされる。なお大阪対神奈川の決勝は初めてのこと。

 

斉藤健仁
スポーツライター。1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。印刷会社の営業を経て独立。サッカーやラグビー等フットボールを中心に執筆する。現在はタグラグビーを少しプレー。過去にトップリーグ2チームのWEBサイトの執筆を担当するなどトップリーグ、日本代表を中心に取材。プロフィールページへ


 

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