イタリア代表を初めて破るなどテストマッチ10連勝を達成し、過去最高となる世界ランキング10位になった「エディー・ジャパン」。そんな上昇気流に乗っているラグビー日本代表の中で、チームの核として欠かせない存在となっている選手の一人が、今シーズンから副将に就任したHO堀江翔太(パナソニック/レベルズ)であろう。日本人FWとして初めてスーパーラグビーを経験し、HOとして成長が著しい堀江が、今や日本代表の武器となりつつあるスクラムについて、そして、来年に控えたワールドカップに対する思いを率直に語る。
代表でチームが良い方向に進むようにしたいという責任感を持ち始めた
――今シーズンから、堀江選手は日本代表の副将に指名されました。来年にはW杯も控えています。テストマッチで10連勝し、初めて世界ランキング10位に付けたチームに対して、どういった印象を持っていますか?
堀江 カナダ代表戦には逆転勝ちするなど、力は付いてきていると思います。ただ、全体的にまだ、みんなで一つの絵を見切れていないと思います。例えば、「チューリップの絵を書け」と言われても、チューリップは書くけれど、赤だったり、オレンジだったり色が違っているような感じです。