田中史朗の本音・後編−オールブラックス戦、欧州遠征、2015年W杯について語る | ラグビージャパン365

田中史朗の本音・後編−オールブラックス戦、欧州遠征、2015年W杯について語る

2014/01/28

文●斉藤健仁


田中史朗は、ハイランダーズ、パナソニックワイルドナイツだけでなく日本代表でも中心選手でもある。昨年11月の「オールブラックス」ことニュージーランド(NZ)戦、そして欧州遠征についてもは話を聞いた。エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が軽い脳梗塞で入院したため、指揮官不在の中でのテストマッチ、そして遠征だった。

オールブラックス戦 「もっとやれる可能性があった」

まずホームで、6−54で敗戦したNZ戦について田中はこう感じている。

「戦術面とかは僕が口を出すことではないですが、オールブラックスはそんなに複雑なことはやっていない。日本代表の方がテンポは速いくらいでした。もったいないというか、悔しいというか……。もうちょっとできることがあったのではないでしょうか。最後に、相手が全力で止めてくるような試合になるのなら、もっと最初から行けていたのではないか。 相手のフィジカルはすごいとは感じましたが、そんなに差があるとは思いませんでした。スーパーラグビーでプレーしていたこともあるかもしれませんが、思っていたよりも強くなかった、もっとやれる可能性はあると思いました」

スコットランド戦ではリードする場面をつくることができなかったが、WTB福岡が躍動

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次にアウェイで、17−42で敗戦したスコットランド戦の感想を続けた。

「もっと勝負できたと思います。WTB(福岡)堅樹(筑波大2年)のスピードは世界でも通用する。チーム全体として、もっとスペースのある状態で、ボールを渡せてあげれば良かった。 あとは、裏にスペースがあったのでキックも使いたかった。そうしないとオプションが増えていかない。エディー(・ジョーンズHC)のラグビーは基本的にはキックを使わないのですが、エディーがいなくてそのあたりが明確になっていなかった。スペースが見えていた選手は何人かいたけど(キックする)自信がなかった」

そして、昨年の11月の日本代表期間についての田中はこう締めくくった。

 

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