イーグルス、ヴェルブリッツとの接戦を制し今季初勝利。今後に弾みがつく大きな1勝に | ラグビージャパン365

イーグルス、ヴェルブリッツとの接戦を制し今季初勝利。今後に弾みがつく大きな1勝に

2023/12/16

文●編集部


16日、NTTジャパンラグビーリーグワン、ディビジョン1、横浜キヤノンイーグルスはホームでの開幕戦を迎えた。

相手はトヨタヴェルブリッツ。今シーズン、オールブラックスのSHアーロン・スミス、SOボーデン・バレットという世界最強のハーフ団が加入、ワールドカップで日本代表のキャプテンを務めた姫野和樹がチームをまとめる。

姫野和樹

姫野和樹


ボーデン・バレット

ボーデン・バレット


アーロン・スミス

アーロン・スミス



前節埼玉ワイルドナイツに完敗したイーグルスはこの試合序盤から積極的にアタックをしかけ、前半14分、PR岡部崇人、NO8シオネ・ハラシリのトライでリードすると、ヴェルブリッツも今シーズンからチームに加入したWTBシオサイア・フィフィタがトライを返し17-10とイーグルスリードで折り返す。

イーグルスはPR岡部崇人のトライで先制

イーグルスはPR岡部崇人のトライで先制




シオサイア・フィフィタがトライを返し17-10とイーグルスがリードして前半を折り返した。

シオサイア・フィフィタがトライを返し17-10とイーグルスがリードして前半を折り返した。



後半2分、後半から出場したWTBヴィリアメ・タカヤワの突破から、WTBイノケ・ブルアがトライを決めて24-10とリードを広げる。追いかけるヴェルブリッツはWTB岡田優輝がトライを返し24-15と9点差にする。イーグルスは後半31分リアキマタギモリがハイタックルでイエローカード。残り10分、イーグルスは一人少ない状況で戦い切らないとならない状況になる。

後半からピッチに入ったタカヤワが突破

後半からピッチに入ったタカヤワが突破



イノケブルアのトライでイーグルスが引き離す

イノケブルアのトライでイーグルスが引き離す





すると33分、SHアーロン・スミスが来日初トライをきめ24-22と2点差に迫る。イーグルスは残り5分、14人でヴェルブリッツの攻撃の凌ぎきりノーサイド。24-22でイーグルスが接戦を制して今シーズン初勝利を収めた。

リアキマタギ・モリが32分ハイタックルでイエローカード。イーグルスは試合終了までの残り時間を1人少ない状況で戦わなければならなくなった・

リアキマタギ・モリが32分ハイタックルでイエローカード。イーグルスは試合終了までの残り時間を1人少ない状況で戦わなければならなくなった・



後半33分、アーロン・スミスのトライで食い下がったヴェルブリッツだったが・・・

後半33分、アーロン・スミスのトライで食い下がったヴェルブリッツだったが・・・



31,312人の大観衆が日産スタジアムに駆けつけた

31,312人の大観衆が日産スタジアムに駆けつけた



イーグルスがそのまま守りきり今シーズン初勝利を飾った

イーグルスがそのまま守りきり今シーズン初勝利を飾った



「ブサイクな展開なんですけど、僕らのベースにあるのはこういう泥臭く、ハードワークして、相手チームより走る」横浜キヤノンイーグルス 沢木敬介監督

イーグルス・梶村祐介キャプテンと沢木敬介監督

イーグルス・梶村祐介キャプテンと沢木敬介監督



勝利したイーグルス沢木敬介監督は「先週かなり(ワイルドナイツに)ボコボコにやられて、今日の試合、(ゲーム)コントロール的に言うとやっぱブサイクな展開なんですけども、ただやっぱり俺らのベースにあるのはこういう泥臭く、ハードワークして、相手チームより走るっていうのを根っこになきゃいけないチーム。この間のパナソニック戦はそういうところが全く見えなくて、今日、多分、見ている人からは面白い展開だったと思うんですけど、GPSを見たら、梶(村)のGPSは、走行距離はラグビーやっている中で一番だったし、強度的にはいいインテンシティーでできたと思います。今季は楽に勝てる試合なんか一試合もない。今日こういう根っこの部分、大事にしているものをもう1回、再確認できたっていうのが1番良かった点だと思います。」と試合を振り返った。

「こういうゲームを勝ちきって次に進めるのはチームの成長を感じた」横浜キヤノンイーグルス 梶村祐介キャプテン



梶村祐介キャプテンは「先週からの課題として、前後半の入りのところまず意識しようって話をして、1週間、準備してきました。そういう意味では前半すごいいい入り方できましたし、あと選手に伝えたのは、チームのプライド取り戻そうという話をしていて、要所、要所でチームに対しての愛情、プライドっていうのがすごく見えたシーンも良かったので、内容的には満足ではなかったですけど、しっかりとこういうゲームを勝ち切って次に進めるっていうのはチームの成長をすごく感じました。」と先週の反省を活かして、厳しい試合を勝ちきったチームをたたえた。

「今後のシーズンにむけていい未来がまっている」トヨタヴェルブリッツ、ヘリングHC

ベン・ヘリングHC

ベン・ヘリングHC


敗れたヴェルブリッツ、ベン・ヘリングHCは「まず試合序盤の30分に関しては、キャノンが序盤から速い展開でプレーし、テリトリー・ポゼッションにおいてトヨタに対していいアタックを仕掛けてきました。我々も対等にいいプレーを仕掛けたんですが、ミスタックルだったりなど、非常にディフェンスの時間が長くなったと感じています。その中でボールを守ること、セットピースの遂行力がうまくいかない場面があり、フラストレーションがたまるという試合ではありました。 試合を通して、粘り強くプレーしたと思いますが、試合の結果に関しては、残念なんですけれども、今後のシーズンに向けてはいい未来が待っていると思いますので、これから修正点を修正して先に進んでいきたいと思います。」と冷静に試合を振り返り前を向いた。

「結果としては残念。練習の中でしっかりとスコアを取り切るように取り組んでいければいい」トヨタヴェルブリッツ 姫野和樹キャプテン

姫野和樹

姫野和樹



姫野和樹キャプテンは「結果としては、すごいまあ残念ではあるんですけど、チームの努力、エフォートっていうのは素晴らしいものだと思っています。キヤノンとしては、我々の大きいフォワードをどんどん動して、後半、主導権を握っていこうというゲームプランだろうと思います。」と同じく前を向いた。

後半数的優位な状況でありながら逆転できなかった部分については「もちろんそのキャンさんの素晴らしいディフェンスもありましたけど、ただ自分たちにとってはそこのトライを取り切るっていうところっていうのは練習の中で、マインドセットが少し足りてない部分もあるんで、確かに練習の中でスコアまで取り切るっていうところまでしっかりと突き詰めてやっていくことっていうのはすごく大事になっていくのかなと思います。あとは個人のハンドリングスキルのエラーであったりとか、そのブレイクダウンの遅れだったりとか、そういった細かいとこありますけど、マインドセットとしては、練習の中でしっかりとスコアを取り切るように取り組んで行ければいいかなと思います。」と話した。

ボーデン・バレット(左)とアーロン・スミス

ボーデン・バレット(左)とアーロン・スミス


新加入のアーロン、ボーデンについては「すごくアーロン、ボーデンという世界基準のレベルの選手入ったことによって、彼ら世界のスタンダードというものを知っているので、そのスタンダード部分をこう彼らがいることによって引き上げてくれますし、自分たちは悪い癖っていうのは、より見える選手たちだと思うので、彼らがやっぱり来たことによって、練習の質、スタンダードというのは上がってきていると思いますね。」とチームにとってもポジティブな影響をもたらしているとした。

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