イーグルス好機活かせず、上位対決に敗れる。デクラーク「互角に戦えることは示せた」 | ラグビージャパン365

イーグルス好機活かせず、上位対決に敗れる。デクラーク「互角に戦えることは示せた」

2023/03/19

文●編集部


18日、リーグワン・ディビジョン1、3位の横浜キヤノンイーグルスは、2位のクボタスピアーズ船橋東京ベイと対戦。激しい雨・風が吹き付けるコンディションの中、何度もチャンスを作り敵陣ゴール前に攻め込むもスコアにつなげることができず、後半シンビンで一人少なくなったところを攻め込まれ、自陣深く入られると2つのミスから失点。試合終了間際になんとか一つトライを返すもそこまで。5-15で敗れた。

横浜キャノンイーグルス 沢木敬介監督

こういう天候でボールを動かすことが難しかったんですけれども、前半も後半もミスがしっかりスコアに直結してしまう展開でした。練習で準備の段階で確認してきていることなのに、遂行力というところで今日はクボタさんの方が上だったんじゃないかと思います。全然下向く必要はないと思うので、次に向けて準備しながらしっかりターゲットに対してハングリーに進んでいくしかない。

竹澤がイエローカードで14人

竹澤がイエローカードで14人に


後半は、こういう天候でBK1人を失うとそれは命取りになる。テリトリーで勝てなくなるし、ああいうペナルティーをやってしまうと相手の勢いを全部持っていかれるんで、そういうところも経験値という言葉で片付けたくないけども、学んでいく段階だと思います。

上にいけば行くほどプレッシャーというものに向き合っていかなければならなくなるんで、それを回避しようとしていたら絶対うまくいかない。プレッシャーは悪じゃないし、しっかり向き合って、どうやって力に変えて対応するかというマインドを持っている選手がまだまだ。このチームはここから成長していく段階だと思います。

そういうマインドを持てるようになっていけば、こういうゲームでも正しい判断ができると思います。一つのミスに一喜一憂しないと思うし、そういうところが今日は経験値でクボタさんが上でしたね。


横浜キャノンイーグルス 梶村祐介キャプテン

前半はスコアでは先攻されましたけど、その中でもしっかり我慢出来た40分だったかなと思います。その中で、相手の22mにはいってから自分たちのミスでボールを失ってしまったり、スコアのチャンスを失ったことが最終的にスコアの差になってしまったかなと思っています。

スコアチャンスのときの集中力や遂行力はもっておあげていかないと行けないと思います。後半は、キッキングゲームのところで完全に後手に回ってしまったので、雨の試合の中で、ボールの運び方、試合の進め方はこの試合を学びとして次の試合につなげていきたい。

梶村祐介キャプテン

梶村祐介キャプテン

前半はプラン通りにしっかりボールを手放すけど、その後、プレッシャーをかけて取り戻すことが遂行できていましたが、スコアにつながる最後の1フェイズ、2フェイズで自分たちでコントロールできていればスコアになるところで自分たちのミスで相手にボールを渡してしまっているので、そこの遂行力が課題かなと思います。


後半相手のラインアウトからのムーブから簡単に自分たちのエリアに入られてしまったり、前半我慢できていた部分で簡単にゲインをきられるシーンが多くなってしまった。それでもボールを取り返して我慢していたんですけど、何度もそういうことが続いてしまうと、クボタさん相手だとスコアされてしまうので、同じ失敗を繰り返さないというのが勉強になりました。

横浜キャノンイーグルス ファフ・デクラーク

今日の試合ではキッキングゲームが重要な部分で、前半は相手のミスを誘うことが出来たんですけども、後半になって、コンテストキックでもあまり空中で競ることができなかったので、ポゼッションを自ら相手に明け渡してしまったという形になります。キックの精度はよかったんですが、風に流されてWTBが落下点にいなかった。そこは課題として取り組みたい。

ファフ・デクラーク

ファフ・デクラーク




――トライをとりきれなかったのは


まだゲームを振り返ってみないとわからないですが、こういう状況の中だったらボールコントロールをもっと大事にしないといけない。相手もボールコントロールの部分では苦労していましたが、モールからのトライと、2つのエラーから相手にトライを与えてしまって、相手がこの試合を支配したということになりました。

パスダミーでフォーリーを抜き去るデクラーク

パスダミーでフォーリーを抜き去るデクラーク



――感じたクボタの強さは


とても素晴らしいチームです。FWも強くて。ですが、今日自分たちも互角で戦うことができることを示しました。こういう天候の中だとどっちに勝敗が転ぶかわからないですけれども今回は彼らがしっかりとものにしました。

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ