ブレイブルーパスが2季ぶりのプレーオフ進出決定!スティーラーズは痛恨の引き分け。プレーオフ進出争いで一歩後退 | ラグビージャパン365

ブレイブルーパスが2季ぶりのプレーオフ進出決定!スティーラーズは痛恨の引き分け。プレーオフ進出争いで一歩後退

2024/04/14

文●編集部


14日、NTTジャパンラグビーリーグワン、ディビジョン1、2位の東芝ブレイブルーパス東京は、5位コベルコ神戸スティーラーズを迎え撃った。

この試合に勝利または引き分けでブレイブルーパスはプレーオフ進出が決まる。イーグルスとプレーオフ争いをしているスティーラーズとしては、イーグルスが今節勝点5を取っているだけに勝利して引き離されたくない大事な一戦となった。

2季ぶりのプレーオフ進出をかけたブレイブルーパス東京

2季ぶりのプレーオフ進出をかけたブレイブルーパス東京



前日の試合で追いかける4位イーグルスが勝点5を獲得しているだけに、引き離されてたくないスティーラーズ

前日の試合で追いかける4位イーグルスが勝点5を獲得しているだけに、引き離されてたくないスティーラーズ



先制したのはブレイブルーパス。4分、CTBトンプソンの突破からニコラスマクラカンが先制トライ。さらに7分、自陣10mターンオーバーからWTBジョネ・ナイカブラがブレイク。ショートパントしたボールを自らキャッチしてトライ。12-0とリードを広げた。

CTBロブ・トンプソンの突破から

CTBロブ・トンプソンの突破から


CTBニコラス・マクカランが先制トライ

CTBニコラス・マクカランが先制トライ


7分・ジョネ・ナイカブラのトライ

7分・ジョネ・ナイカブラのトライ


追いかける神戸は13分、17分にチャンスを迎えるもゴールライン際で決めきることができない時間帯が続いた。

対するブレイブルーパスはチャンスを確実にものにした。19分、ナイカブラのブレイクから森勇登、さらにFBコリンズに繋がりトライをきめリードをひろげた。

前半19分、マイケル・コリンズのトライ。前半3連続トライでブレイブルーパスがリードを広げた。

前半19分、マイケル・コリンズのトライ。前半3連続トライでブレイブルーパスがリードを広げた。




21分、神戸は相手ペナルティから敵陣でのマイボールスクラムのチャンス。サインプレーでCTBラファエレティモシーがトライ。さらに26分、敵陣でFB山中亮平がボールを奪い、アタックを仕掛けるとNO8サウマキアマナキのトライで5点差とする。

前半24分ようやく神戸はラファエレティモシーのトライ

前半24分ようやく神戸はラファエレティモシーのトライ


ブリン ・ガットランドのゴールも決まる

ブリン ・ガットランドのゴールも決まる


神戸NO8サウマキアマナキがBL東京FLシャノン・フリゼルを振り払ってトライ

神戸NO8サウマキアマナキがBL東京FLシャノン・フリゼルを振り払ってトライ


神戸WTB松永がBL東京FBコリンズに好タックル.

神戸WTB松永がBL東京FBコリンズに好タックル.




前半の終盤、ブレイブルーパスはCTBニコラス・マクカランの突破からFBコリンズがこの試合2本目のトライを決めて再び26-14とすると、前半終了間際の40分、ゴール前のスクラムからサインプレーでWTB森勇登がトライを決めて33-14として前半を終えた。

CTBニコラス・マクカランの突破から

CTBニコラス・マクカランの突破から


コリンズがこの日2本目のトライ

コリンズがこの日2本目のトライ


ワーナー・ディアンズ

ワーナー・ディアンズ


森勇登

森勇登


前半終了間際サインプレーから森勇登がトライを決めて33-14とブレイブルーパスが突き放して前半を終えた

前半終了間際サインプレーから森勇登がトライを決めて33-14とブレイブルーパスが突き放して前半を終えた




後半先にスコアを決めたのは神戸。47分、ゴール前攻防でボールをキープした神戸がキックパスを受けた山下楽平がトライ。57分、神戸は敵陣ゴール前からタップでリスタート。サウマキアマナキがインゴールに持ち込むも決めきれない。

山下楽平

山下楽平



サウマキアマナキがボールをインゴールへ持ち込むもトライできず

サウマキアマナキがボールをインゴールへ持ち込むもトライできず





後半神戸は何度も好機を作るもスコアにつながらずフラストレーションが溜まる展開となる。59分、神戸はゴール前のラインアウトからモールから押しきれず。64分、ようやく敵陣ゴール前のスクラムから途中出場のFLワイサケがトライを決めて5点差にした。

モールを押し込むスティーラーズ。中からボールをだそうとする日和佐篤

モールを押し込むスティーラーズ。中からボールをだそうとする日和佐篤


66分、途中出場のワイサケ・ララトゥプアが抜けてゴール中央へトライ

66分、途中出場のワイサケ・ララトゥプアが抜けてゴール中央へトライ


ブレイブルーパスは直後のキックオフボールを神戸がミス。このボールを獲得したブレイブルーパスは攻勢に転じ、WTB森勇登がトライ。

ワーナーがリトルのタックルを受けながら前に出る

ワーナーがリトルのタックルを受けながら前に出る


67分、森勇登が左中間にトライ

67分、森勇登が左中間にトライ


それでも神戸は、68分、NO8アマナキがすぐさまトライを返し、再び5点差で終盤を迎える。ブレイブルーパスは80分、FLシャノンフリゼルにイエローカードが出され1人少ない状況となる。

70分、サウマキアマナキがトライを決めて再び5点差に迫った

70分、サウマキアマナキがトライを決めて再び5点差に迫った



スティーラーズはゴール前のマイボールスクラムからアタックを仕掛けるも、ブレイブルーパスも粘りのディフェンスで中々ゴールラインを越えることができない。

観客は11,918人

観客は11,918人


終盤の攻防、ブレイブルーパスはフリゼルがシンビンにより1人少ない14人に。

終盤の攻防、ブレイブルーパスはフリゼルがシンビンにより1人少ない14人に。





それでも攻め続けた神戸は88分、WTB濱野隼大がトライを決め同点に追いつく。ブリン ・ガットランドがゴールを狙うも、左に逸れてノーサイド。40-40で引き分けで激戦は幕を閉じた。

左オープンサイドへ展開し大外の濱野までつながりインゴールへ

左オープンサイドへ展開し大外の濱野までつながりインゴールへ


スティーラーズが土壇場で同点に追いついた

スティーラーズが土壇場で同点に追いついた


全てはガットランドの足に託されたが…

全てはガットランドの足に託されたが…


ボールはわずか左をかすめ失敗

ボールはわずか左をかすめ失敗


東芝ブレイブルーパス東京は、勝点52。次節は三重ホンダヒートと対戦。コベルコ神戸スティーラーズはクボタスピアーズ船橋・東京ベイとホームで対戦する。

激闘を終え相手をねぎらう両フィフティーン

激闘を終え相手をねぎらう両フィフティーン


東芝ブレイブルーパス東京 トッド・ブラッカダーHC

トッド・ブラッカダーHC

トッド・ブラッカダーHC



観客の皆さんにとっては素晴らしい試合だったんじゃないかなと思います。自分たちが本当に素晴らしいことが出来た瞬間もありましたし、無理やりオフロードしたことによって、相手に脅威を与えてしまったこと、落ち着いてプレーできなかったシーンもありました。ただ前向きなところをみると、タフに戦い続けられたところは良かった。

特にテリトリーバトルにかんしては、相手が65%テリトリーを仕切っていたということで、全然敵陣でプレー出来ませんでした。しっかりとこれからどうやって敵陣でプレーすることができるのかということは考え直して、この勝点2が取れた中でしっかりと準備していきたい。ポジティブに、この試合から学んでさらに良くなるために、一貫性がなかったところを持てるように、臨んでいきたい。

(プレーオフ進出について)組織に関わる全ての人を代表して本当に嬉しく思います。ここまでハードワークしてきました。自分たちがやっていることを愛してやまない理由の一つがこういったチャンスを掴むためのことなので、本当にワクワクした気持ちでいます。このチャンスを得たということ本当に嬉しく思います。

次の3週間で自分たちのしなきゃいけないことというのはしっかりフォーカスしながらやっていきたいと思っています。

東芝ブレイブルーパス東京 原田衛ゲームキャプテン

原田衛

原田衛


今週リーダー陣としては、多分タフな試合になるだろうなと思っていました。リッチーもマイケル(リーチ)さんもいないという状況だったので。前半の入り、相手は後がない状況で(挑んでくるだろう中では)いい入りができたの思いました。最後実際にいらないオフロードだったり、僕から見たら簡単なミスが増えてしまって、相手に流れを渡してしまったかなと思います。切り替えていきたいと思います。



(オフロードについては)僕らの中で方針・決まりというのに則った上でやっていれば駄目じゃないですけど、そうでなくて簡単にやってしまうと流れが相手にむかってしまう。(それでも負けないのは)今の東芝の強さかなと思います。最後のトライを取られましたけど、最後までみんなで追いかけたり、できるだけ端でトライさせるようにする僕らのレジリエンスが繋がっているかなと思います。

コベルコ神戸スティーラーズ デイヴ・レニーHC

デイヴ・レニーHC

デイヴ・レニーHC



試合についてはなんて言ったらいいかわからないです。フラストレーションがたまる試合でした。自分たちのミスも多く、前半に関してはタックルミスも多かった。そこからしっかりチームとしてのハートの部分を見せてファイトバックすることができました。一番フラストレーションが溜まる部分としては、後半あれだけチャンスを作りながら勝ち切ることができなかったことです。今日の結果に関しては自分たちの順位を考えてもほぼ負けに等しいと思っています。

日和佐篤

日和佐篤



タックルミスについては個人の責任だと思っています。どれだけシステムがあろうと、個人としてのミスが続いてしまうと遂行できない。クリアに自分の仕事をやりきるべきだというメッセージをハーフタイムに伝えて後半は良くなったと思います。

チームとしては昨年より間違いなくよくなっていると思いますが、自分たちの昨年の順位から成長するには時間がかかる部分もありますし、コーチとしても新しいコーチ陣が託宣いる中で、新しいまなびから自分たちのスタイルを確立していくのも時間がかかります。


今日については後半ではたくさんチャンスを作れたし、フィニッシュするチャンスも多くあった。そこに対して東芝さんはスクランブルディフェンスをうまく変えることが出来ていたと思いますし、オフサイドの状況は正直多かったと思います。ただ底の部分のクリアな県内はまた(マッチ)オフィシャルに確認します。

キヤノンさんとは7点差という状況なんで、誰かキヤノンさんを倒してもらえれば、トヨタなのか、三菱なのか、もしくは両方に。そこの部分は自分たちでコントロールできないところなので、自分たちはタフなクボタ相手に札幌の試合になるので、どれだけ高いレベルで準備していくか、自分たちがコントロールできることだけにフォーカスしていきたい。

コベルコ神戸スティーラーズ ブロディ ・レタリック共同キャプテン

ブロディ ・レタリック

ブロディ ・レタリック



ヘッドコーチのコメントにあまり付け加えることhないです。前半に関してはタックルのところで外されることが多くて、その部分で点差をつけられてしまった。レニーが言っていたように自分たちの気持ちの部分は見せることができました。自分たちのやるべきことを信じ続けて能力を信じ続けてしっかりファイトバックすることができました。



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