2月24日、クロスボーダーラグビーによる一時中断から明けて、リーグワン・ディビジョン1第7節3試合が行われた。東京・秩父宮ラグビー場では、東芝ブレイブルーパス東京(6勝)が横浜キヤノンイーグルス(4勝2敗)を迎え撃った。
ここまで全勝と好調のブレイブルーパスはこの試合でも試合開始からイーグルスを圧倒した。前半4分、敵陣10m付近からクイックリスタートでアンストラクチャの中をWTB桑山淳生が抜け出し、FL佐々木剛のトライにつなげて先制すると、16分、SOリッチー・モウンガのキックパスを桑山淳生がキャッチ。CTBニコラス・マクカランにつながりトライ。
さらに27分、敵陣22m手前のマイボールスクラムでブレイブルーパスがアドバンテージを獲得。SH杉山優平は右オープンサイドに展開。杉山、リッチー、松永そして大外の桑山につながると桑山がステップを切らずに真っ直ぐ加速。右隅にボールをグラウディング。と思われたが、TMOの結果、直前に足がタッチラインから出ていたということでトライならず。
それでも30分、ブレイブルーパスは22m手前でパネルティを獲得。今度はショットを選択するとリッチーがPGを決めて15-0で前半を折り返した。
ハーフタイムにはブレイブルーパス新入団選手も紹介された
後半追いかけるイーグルスは、45分にNO8アマナキ・レレイ・マフィがハイタックルでイエローカードを出され出鼻をくじいてしまう。
それでも1人少ない10分間を無失点でイーグルスが凌いだが58分、イーグルスは敵陣22m手前のラックでSH山菅一史が裏スペースにキックしようとしたところをリッチーがチャージし自らボールを奪うと、そのまま50m以上を走りきりトライ。貴重な追加点を加えた。
大きくリードを許したイーグルスだったが、この後は敵陣での時間帯が続く。この日のブレイブルーパスはディフェンスがハマり、ゴールラインを背にしながらの時間帯もしっかり守りきり試合も終盤を迎えた。
イーグルスの時間帯が続いたが72分、SO田村優のパスをニコラスがインターセプト。ニコラスからトンプソン、そして最後は桑山につながり勝負を決めるトライ。27-0とした。
リーグワン史上、初の完封試合かと思われたが、82分、南アフリカ代表1キャップを持つ、今季途中入団したローハン・ヤセファンレンズバーグが初トライを決め、イーグルスが意地を見せ試合終了。ブレイブルーパスが27-7で完勝しボーナスポイント1を含む、勝点5を獲得、勝点を32として首位のワイルドナイツを追走する。
翌週、花園ライナーズとの対戦後、3月9日はアウェイで首位のワイルドナイツとの大一番を迎える。この試合では前半33分にキャプテンのNO8リーチマイケルが負傷退場となり、心配されるがリーチ不在の状況でも分厚い選手層でワイルドナイツにどんなパフォーマンスを見せるか注目される。
一方敗れたイーグルスは4勝3敗、勝点18で7位に後退。3位の東京サンゴリアスとは勝点6差ということで、4位の枠を狙いにいくことになった。スピアーズ、ヴェルブリッツ、ブルーレヴズ、スティーラーズと4位争いは熾烈だが、今日の完敗から奮起し覚醒するか。次週は金曜日のナイトゲームでヒートと対戦する。その後の連戦は、ブルーレヴズ、スピアーズ、サンゴリアス、とハードな戦いが続く。