リーグワン・第11節終了「1回総当り終了」の数字を読む | ラグビージャパン365

リーグワン・第11節終了「1回総当り終了」の数字を読む

2023/03/16

文●大友信彦


リーグワンは第11節が終了した。
リーグワンD1は12チームで構成され、6チーム×2組(カンファレンス)に分かれてまず総当たり戦(5試合)を行い、次いで反対組の6チームと対戦(交流戦)。そして最後に同一組の5チームと2戦目を戦う。同一組内ではホスト&ビジターで2回、反対組とはホストorビジターで1回対戦する。

その中で、第11節終了は、全チームが1回総当たり戦を終了した。全チームが全チームとの対戦を終えたというタイミングだ。ここで各チームの戦いぶりを振り返ってみたい。


Ⅰ オーバービュー(勝敗・勝点)

11節を終えて全勝は埼玉ワイルドナイツ。全敗はライナーズ。勝ち越しているのは5チームで、負け越しているチームが7チームと多い。



勝点順と勝ち数順で逆転現象が起きているのも目を引く。3位の横浜は7勝2敗2分。8勝3敗のサンゴリアスを勝点で1上回った。2分と1勝は同じ勝点「4」となる。両チームは、相手にトライ数で3差をつけたBPで横浜が「1」上回ったことで勝点=順位で上回ったわけだ。もっとも、勝点で並んだ場合は最初に適用されるのが勝利数だ。BP差で勝点が並んだ場合はサンゴリアスが上位に行くことになる。熾烈な争いだ。

全体を見ると、首位ワイルドナイツは2位スピアーズに勝点で6差をつけ、そこから3位イーグルスまではまた5差。1差でサンゴリアスが続き、そこから6差でブレイブルーパスが5位につける。ここまでの5チームがここまで勝ち越している。
6位は勝点8差でブラックラムズ、勝敗、勝点とも同じで7位にヴェルブリッツ、そこから勝点6差にダイナボアーズ、スティーラーズ、ブルーレヴズが続き、そこから8差でグリーンロケッツ、さらに8差でライナーズとなる。

注目は、ABの組み分けだ。1位はA組のワイルドナイツで、2~4位のスピアーズ、イーグルス、サンゴリアスはB組で、これから直接対決が待っていて、星を食い合う構図になる。

では追う5位のブレイブルーパスが有利かというと、こちらも6位ブラックラムズと(勝点差は離れているが)7位ヴェルブリッツ、8位ダイナボアーズとA組勢が並ぶ。さらにA組勢で最下位のブルーレヴズは、2勝9敗2分で10位と低迷しているが、全勝ワイルドナイツとは1点差と、全チームで最も肉薄した実力者だ。A組に安心できる試合はひとつもなさそうだ。

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