3日、首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツは、現在上位を走る3チームと僅差の戦いをしているコベルコ神戸スティーラーズをホスト・熊谷で迎え撃った。前半20-27と1トライ1ゴール差で折り返すと後半3連続トライで逆転。さらに試合終了間際、SO山沢京平のトライでボーナスポイントを獲得。強さを見せて快勝。全勝をキープした。
この試合POMに選ばれたジャック・コーネルセンと今シーズン初先発で1トライを決めた丹治辰碩に試合後話を聞いた。
2025/03/05
文●野辺優子
埼玉パナソニックワイルドナイツ WTB丹治辰碩
――今季初出場となりました
とりあえずめっちゃ走ろうと思ってたんで。自分の体力を全部使って ワークレートでしっかりウィングとしての役割を果たそうと思っていました。
いつ出番が来てもいいように、しっかり準備はしていたので、もう頭はすごいクリアな状態で試合には臨めていたので、楽しもうという気持ちで臨みました。疲れましたけど楽しかったです。役割は果たすためにしっかりできたのかなと思うんですけど、ゴール前の2対1のシチュエーションとか、そこで閉じてディフェンスするのか、相手がもっとやりにくいようにディフェンスするというところが今日の課題だと思ったので、そういう課題もちろんあるんですけど、ひとまず楽しかったです。

丹治辰碩
――今日前半からタイトな試合になって、ハーフタイムで戻ってくる時に、WTBヴィンス・アソ選手と話していました。
バックエリアのマネジメントで、相手もキックがいい選手がいたので、そこのコミュニケーションをしっかりとって、前半1本、最初のように裏でいいキックをやられちゃったので、そこのコミュニケーションどうするかっていうのを話してました。
――バックラインのコミュニケーションって、昨シーズンは結構自分も上になってきたからリードしなきゃみたいな話だったんですけど、今日はどうでした?
最初は相手も外に振って、風もちょっとあって、前のラインも振られて振られてパスを外に振られて、多分結構ワーッとなっていて、僕たちもきれいに整備できていなかったと思うんですけど、そこでしっかり動きながらコミュニケーションを取るというのはバックスリーとか後ろに入るような選手たちとみんなで共有してしっかりコミュニケーションを取っていこうというのはハーフタイムの前に話していました。
――そしてトライも取りましたけど。
そうです!いけそうだなって思ってたら、(SO山沢)京平がしっかり来てくれたんで。前、空いてたんで、いけるなって感じました。
――来週休みを挟んでリーグ戦後半戦も試合での活躍を期待しています。
試合に出るのを決めるのは自分では無いので、できることを毎日努力して、いつ出番が来てもいいように、今日感じたことをしっかり持ち帰って、課題に取り組んでいつでも準備しておくっていうのが僕のできることかなと思います。

――それではちょっとラグビーの話はこれくらいで。昨年話していた宅建の勉強はどうなりましたか?
勉強をちょっと始めていますけど、もうちょい宅建は勉強しながらもそこだけにはなってないって感じですね。いろんなことを見たりしています。プロ選手なので、ラグビーしていない時の時間の使い方は自分で決められるので、オフグラウンドであったり、家に帰った気とか、そういう時間は僕的に勉強にやってたいなと思ってちょこちょこ勉強しています。
――英語の勉強も続けていますか。
英語はやってますね。でもちょっと趣味のような感じです。ネットフリックスとかで字幕を英語にしてみたりとかぐらいですね。
――オフになるとどういう風に過ごしますか?
犬の散歩とかですかね。動物好きなんで。実家にチワワがいるんですけど、ロアンという名前です。名前は親がつけたので理由はわからないんですけどね。
NO8ジャック・コーネルセン(POM)
――今日はPOMにも選出されました。今季初受賞ですね。
そうですね。ダミアン(・デアレンデ)だと思ったんだけどね。彼はおそらく、フィールドに出るたびに最高の選手の一人としてプレーしているから。だから彼じゃなかったのは残念だけど、それでも自分が選ばれたことは嬉しいです。
――今日前半かなりタイトな展開でしたが、試合を振り返って。
試合前からこのようなタフなゲームになることはわかっていましたので落ち着いていました。相手はすごくいいチームですし。最後まで戦い続けることができたと思います。そして、試合終了間際にいくつかのチャンスを活かすことができたと思います。そして、うまく試合を締めくくることができました。厳しい試合になることは分かっていましたし、自分たちが強いチームであることも分かっていました。

ジャック・コーネルセン
――今シーズンもたくさん試合に出ていますが、前にも言っていたようにコンディションは整えられていますか。
すごくコンディションはいいですよ。もちろん、ものすごく疲れていますけど、リカバリーがきちんとできているのでプレーし続けられていると思います。オフにしっかりと家族で過ごす時間をたくさんとってスイッチの切り替えも上手にできているので、また次の試合のためのトレーニングに臨むということができていますね。
――リーグ戦も後半戦ですが、この後の目標は?
もちろん全ての試合に勝つことです。ここからも接戦が続くと思うんですけど、それが最終的に自分たちが望んでいるポジションにいることができて、そしてプレーオフに進みたいですね。そのために、もっと身体的にもレベルを上げていかなければいけないですし、基本的なスキルも精度を上げていかなければならないですね。

――まだシーズン中で答えにくいかもしれませんが、インターナショナルな舞台でまたプレーする気持ちはありますか?
もちろん、選手として常に最高の選手たちと戦いたいという気持ちは持ち続けるのは当然です。でもおっしゃるように、今はワイルドナイツでのシーズンに集中しているので、正直言ってあまり考えたことはないです。でも、世界最高峰のチームにチャレンジしたいという思いは変わりません。ただやっぱり今はワイルドナイツのことだけです。
――ではシーズンが終わったらまた同じ質問をさせてくださいね。
わかりました。