24日からジャパンラグビーリーグワンセミファイナルが始まる。25日にクボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦する埼玉パナソニックワイルドナイツがオンライン会見を行った。ロビー・ディーンズ監督、長田智希が試合に向けた意気込みを語った。
埼玉パナソニックワイルドナイツ・スピアーズ戦試合登録メンバー

1 稲垣啓太
2 坂手淳史(C)
3 リサラ・フィナウ
4 リアム・ミッチェル
5 ルード・デヤハー
6 ベン・ガンター
7 ラクラン・ボーシェー
8 ジャック・コーネルセン
9 小山大輝
10 山沢京平
11 長田智希
12 ダミアン・デアレンデ
13 ディラン・ライリー
14 竹山晃暉
15 山沢拓也
16 佐藤健次
17 クレイグ・ミラー
18 ヴァルアサエリ愛
19 エセイ・ハアンガナ
20 大西樹
21 高城佑太
22 マリカ・コロインベテ
23 野口竜司
埼玉パナソニックワイルドナイツ ロビー・ディーンズ監督

ロビー・ディーンズ監督
もちろん、長いシーズンでした。レギュラーシーズンの目的は、プレーオフ進出の権利を獲得し、プレーオフで優勝するチャンスを手に入れることでした。その目標を達成できたことを大変嬉しく思っています。この事を当然の事とは考えていません。非常に厳しい競争でした。しかし、プレーオフ進出の権利を獲得できたことを誇りに思います。
だから、その特権を当然のこととして受け止めないようにしなければなりません。私たちのような素晴らしい機会を手にできないチームもあるのですから、この試合はチームを奮い立たせるものと捉え、楽しみにしています。
――今季は昨シーズンとは違って堀江選手と内田選手が抜けた中で若い選手も起用しながらリサラと佐藤健次選手が準決勝に出場します。若い選手を使いながらリーグ戦2位で準決勝に出場します
その通りです。現在の状況には非常に満足しています。ご指摘のとおり、私たちは将来有望な選手たちをチームに迎え入れました。彼らはそのチャンスに非常によく応えています。彼らのエネルギーが大きな価値をもたらすことを期待しています。
新しい選手をチームに加えることは、すでにいる選手たちにとって、自分たちがチームにとってどのような存在であるかを再認識させる良い機会になります。そして、新加入の選手たちは非常に熱意にあふれており、その熱意はチーム全体に波及しています。

エセイ・ハアンガナ
――非常にポテンシャルのあるLOエセイ・ハアンガナ、WTBマリカ・コロインベテがベンチです。後半、経験値のある選手を使いたい?
新しい方法のようなものが最近はあり、ベテラン選手がベンチから出場して試合を締めくくるか、重要な局面で戦略的知識や戦術的知識を活かすというようなことがあります。それはどちらとも言えるでしょう。
ケガの功名というか、私たちは多くの異なる組み合わせ、多くの異なる機会を得ることができました。その経験は私たちにとって有益だったと思います。そして当然ながら、私たちは今週最も適した組み合わせを選択しました。
理想を言えば、試合開始からゲームを支配できれば終盤の危機管理は必要ありませんが、プレーオフは一度きりのチャンスです。リーグ戦とは異なります。次のチャンスはありません。私たちは、すべての選手から最高のパフォーマンスを期待しています。スターターであろうと、フィニッシャーであろうと。選手たちは皆、その準備ができています。
彼らは自分の役割を明確に理解しています。私たちは、何をすべきか十分に理解しています。そして、状況に応じて対応していきます。

マリカ・コロインベテ
――BKのリザーブについてなんですが、バックスリーをカバーする方が2人入れられた意図は?
率直に申し上げますと、私たちは自分たちにとってベストだと考えるメンバーを選んだのですが、具体的なタイミングや誰がプレーするかは決まっておりません。
これがプレーオフラグビーの性質です。試合の展開次第で結果が大きく左右されます。しかし、私たちは多様な選択肢を保持することで、アドバンテージを自らに与えていると言えます。つまり、多様なポジションをカバーできる選手を擁しています。しかし、実際にその日に何をするかは、その日の状況次第で決まります。
埼玉パナソニックワイルドナイツ WTB長田智希

長田智希
チームとしてプレーオフでいい結果を残すためにここまで準備してきたので、まずは準決勝です。2週間しっかり準備する期間があったので、しっかり準備できて、自分たちも自信を持っているので、しっかり自分たちのラグビーを準決勝でしっかり出していい結果を得られればなというふうに考えています。
――相手は1試合やってきて、自分たち準決勝が初めての試合です。
やっぱり1試合多くやっているチームと、僕たちみたいに1試合休んだチームと、どちらの良さも多分あると思うんですけど、向こうは向こうで疲労も溜まっているでしょうし勢いもあると思うんですけど、ただそこはあまり考え過ぎずに、自分たちが準備してきたことを出すだけだという風に考えてやってきました。
――(スピアーズとは)今季3戦目ですけど一番何が大事になってくると思いますか
過去の試合もちろん、そこから学びも多かったですし、特に2戦目っていうのは、自分たちの中で、ラストで同点に追いつかれて、ほとんど負けに近い試合をしたってところで、そこの学びっていうのはすごくチームとしては大きくて、なので自分たちが準備してきたことをしっかり最後まで出し切って勝ち切る。自分たちで勝ちをつかみ取るっていうところはチーム全員が意識していると思います。
――レギュラーシーズンでの引き分けの試合に関しては、かなり重く受け止めている?
戦術的なところっていうよりは自分たちのメンタリティーの部分が一番大きいと思います。最後のシーンでどうやって自分たちが勝ちに持っていくのかっていう、そこのグランド上での自分たちのメンタリティーと、あと何を考えてそれをどう行動に移していくかっていう、そういった部分が学びとして大きかった。
――終盤に少し動揺や選手の中に少しネガティブな変化があったんですか
あの場ではそれを直接感じたってわけではないんですけど、やっぱりあのような結果につながっているんで、何か自分たちに対してないところがあったっていうのは確かというふうには感じます。
――1点でも勝てば良いノックアウトトーナメント。何か意識していることは
今までの戦いの中でも大きく変わるところはないと思うんですけど、敵陣でスコア取れるところはしっかりキックでもポイント重ねてっていうところは変わらずだと思います。
――次のゲームはお互いディフェンスが得意なチーム同士の対戦です。キックの使い方も大事になってくる?
僕のポジションもウィングなので、キックのところっていうのはすごく重要な役割になってくると思うんですけど、天気がどうなるかっていうところもあると思うんですけど、おそらくお互いにキックだったりの使い方、コンテストキックだったり流れの中でのロングキックだったりそこはお互いにすごく重要になって、エリアのマネジメントっていうところは重要だと思います。
キックの選択に対して周りのプレイヤーたちがどう反応していくかというところだと思うんですけど、キックチェイスなど他の周りの選手の反応(が大切)。そこは今まで積み重ねてきた自分たちのシステムがあるので、その準備していた部分を出せれば問題ないかなというふうに思います。