3月3日、三菱重工相模原ダイナボアーズが昨年王者のクボタスピアーズ船橋・東京ベイに勝利し8位に浮上した。今シーズンチームに加入したFL吉田杏はここまで全試合に出場して、2トライを決めている。2018年から在籍していたトヨタヴェルブリッツを離れ、新天地でプレーする機会を得た吉田に試合後話を訊いた。
新しい環境でラグビーをすることでの変化はあったのか。
「自分自身、環境の変化というのに対してすごく難しい部分もあったんですけど、チームメイトと速く馴染むということにフォーカスして、プレシーズンやっていくことができた。自分にとっても新しい、初めてあうメンバーが多いので自分が今まで経験してきたことをチームに投資できるかという部分も考えたときに、自分のプレー、自分がこうしてほしいというコミュニケーションというか、そういったことに結構時間を費やしました。その結果、自分の強みが出せるチームなのかなというのは、やっていて思います」
こうした努力もしてきた吉田だが、実際、環境を変えることは苦手だったという。
「自分自身、結構、自チームから代表のチームとか、そういったチームで活動するのがすごく苦手だったんですよ。環境が変わったり、今までやってきた人とは全く違った環境でラグビーをするための適用力というか、そういうのが難しくて。だけど、トヨタからこのチームに来て、やっぱり自分がどうしたいかっていうのを考えたときに自分の強みをどう表現するか、その部分で(新しい環境への)適用力は良くなったんじゃないかなと思います」
一時中断期間後は連勝と結果を残している。
「この1ヶ月、今までで一番きつかったですね。ボールインプレーが長く、何フェイズ続いても全員がダイレクトに行くというのは、自分らのチームの強みかな。」
「スキルどうこうじゃなくて、もう身体を使ってダイレクトのプレーをするというところが一番適している。今年からアタックコーチも来ていろんな強みが出てきたし、その中でFWだったら、体でかいですし、BKだったら両WTBスピードありますし、それを活かすためどれだけハードに相手より走って体をぶつけるかという部分を鍛えるためにこの1ヶ月ハードな準備をして、それが結果として出ている2戦でしたね」
スピアーズ戦で見せた岩下丈一郎のトライはまさに何フェイズも継続してFW、BK関係なく全員で繋いだトライだった。
「あのトライはそうですね、全員がボールを持って走って、自分たちの色が出せたのかなと思います」