三菱重工相模原ダイナボアーズ、ブラッド・ウェバー入団会見レポート「フランスでの経験を生かせる。若い選手の成長にコミットできたら嬉しい」 | ラグビージャパン365

三菱重工相模原ダイナボアーズ、ブラッド・ウェバー入団会見レポート「フランスでの経験を生かせる。若い選手の成長にコミットできたら嬉しい」

2026/01/07

文●大友信彦


三菱重工相模原ダイナボアーズに加入した元ニュージーランド代表オールブラックスSHブラッド・ウェバーが5日、入団会見を行った。

ウェバーはニュージーランド北島のネイピア出身。5歳でラグビーを始め、ネイピア・ボーイズ高校、オタゴ大学を経て本格的な競技キャリアを歩美、NZ国内リーグのNPCではオタゴ、ワイカト、ホークスベイでプレー。

2014年からはスーパーラグビーのチーフスで主力SHとして活躍。ニュージーランド代表には2015年に初選出され、2019年ワールドカップ日本大会では3試合に出場した。このときのオールブラックスのSHはアーロン・スミス(現ヴェルブリッツ)とTJペレナラ(現ブラックラムズ)で、今季はその3人がリーグワンに揃った形になる。

2023年からはフランス・TOP14のスタッド・フランセで2季プレーして、今季ダイナボアーズに加入した。

ブラッド・ウェバー

ブラッド・ウェバー

5日、相模原市内のクラブハウスで会見したウェバーは、会見の冒頭「何度か日本に来たことがあって、日本でプレーしたいと思っていた。戻ってこれて嬉しいです」とあいさつ。その理由を聞かれると「特に2019年のワールドカップのときは2-3か月にわたって滞在して、日本の食べ物の良さ、人々の優しさに接して、毎日が楽しかった。当時のトップリーグもボールをよく動かす魅力的なラグビーをしていて、4-5チームからオファーがあったんです」と明かした。

2023年にマオリオールブラックスとして来日

2023年にマオリオールブラックスとして来日


ウェバーはその後、チーフスで2023年までプレーした後、フランスTOP14のスタッド・フランセへ移籍して2季プレー。

「伝統あるチームだったし、フランスリーグは世界一レベルが高いと思っていたのでそこで自分を試したいと思った。フランスではラグビーをビジネスとして考えること、満員のお客さんのサポートをもらってプレーすることを経験できた。ラグビー面では未来を予測する力がついた。NZ時代は目の前のことを見てプレーすることが多かったけど、全体を見て判断できるようになったのは自分自身成長したところかなと思います」


ダイナボアーズについては「プレースタイルはスタッド・フランセに似ていると思うし、自分の経験を伝えられたら嬉しい」と話した。

「スタッド・フランセはディフェンスとセットピースが武器で、SHの役目の多くはキックだった。SHからのボックスキックは、フランスにいた2年間で、それまでNZでプレーしていた全期間に蹴った数よりもたくさん蹴ったと思います」と苦笑。

「ダイナボアーズも自陣からは基本的にキックを蹴って、空中戦やディフェンスでプレッシャーをかけていくスタイルだから、フランスでの経験を生かせると思う。SOの三宅駿はまだ若いし、僕の経験してきたことや意見も伝えて、彼の成長に繋げられたらいいなと思う。三宅だけでなく、若い選手の成長にコミットできたら嬉しいです」と話した。

リッチーモウンガも家族みんなで日本での時間を楽しんでいると聞いて『良いなあ』と思った


日本でのプレーを選んだ背景にはプライベートの時間を確保する狙いもあった。

「家族と接する時間が減ってしまったことで、フランスでの2年間は苦労があった。NZにいたときは家族といつでもなんでも話し合うことができて、それが当たり前だと思っていたけれど、フランスではそれが当たりまえじゃないこと、大切なことだと気づかされました。日本では、リッチー・モウンガも家族みんなで日本での時間を楽しんでいると聞いて『良いなあ』と思った」

そのモウンガが所属するブレイブルーパスとは今週10日に川崎市・U等々力スタジアムで対戦する。

「リッチーとはNZでは何度も対戦して、彼に負けたことがたくさんあった。彼はどんな状況からでもチームを勝ちに持っていく選手。尊敬しているし、オールブラックスで一緒にプレーした時は本当に頼もしくて楽しかった。もし今度、試合で対戦出来たら、試合の後でいろいろ話せたら嬉しい。

それと、ブレイブルーパスにはマイケル・リーチもいる。彼とはチーフスで一緒にプレーしたことがあるので対戦するのが本当に楽しみ。試合の後で話ができたらいいな」

アーロン・スミス

アーロン・スミス


他にも2019年ワールドカップで同じSHでオールブラックスに選ばれたアーロン・スミス、TJペレナラとの対戦チャンスも待っている。

「NZを離れるとき『もうこの人たちと対戦する機会はないんだな…』と思ったけれど、その3人がまた日本でこうして揃うなんて考えもしなかった(笑)。まずはその試合に自分が出られるように良い準備をして、出られたら負けないように頑張ります(笑)」


ダイナボアーズでは年末に合流。すでに長く一緒に練習を過ごしているという。

「チームに合流して最初に練習に参加したとき、みんながすごくハードワークしていたこと、倒れてもすぐに起き上がって次のフェイズに備える姿に感動しました。今も練習で毎日成長していると思う。私もこれまでの経験を活かして、若い日本人選手が成長して、チームが成長できるように貢献したいです」と抱負を話した。

今後のダイナボアーズの試合予定を見ると、同時期のオールブラックスでポジションを争い、スーパーラグビーではSHとして対戦したTJペレナラのいるブラックラムズとは1月24日(土)のギオンスと3月29日(日)の秩父宮で、アーロン・スミスのいるヴェルブリッツとは3月1日(日)の京都・たけびしで対戦する。

オールブラックスのSH同士の日本での対決が楽しみだ。

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