野武士軍団の勢いが止まらない。開幕節、第2節はコロナ禍の影響で試合をキャンセルせざるを得なかったトップリーグ最後の王者・埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)は3月12日(土)、愛知・瑞穂ラグビー場に乗り込みトヨタヴェルブリッツと対戦した。
両者はともに勝点27で並んでおり、埼玉WKが得失点差で3位、トヨタVが4位だったが、ともに今後を見据えて負けられない試合だった。ともに取ったり取られたりの展開となったが、前半開始、前半終了間際、後半の最初、そしてラストの10分と勝負所でしっかりトライを挙げた埼玉WKが51-26で勝利し7連勝を達成、3トライ差のボーナスポイントも加えて勝点32と伸ばした。
埼玉WKの中で、キレのあるプレーを見せて2トライを挙げて勝利に貢献したのがFB山沢拓也だった。2試合前から、コンディション不良のFB野口竜司に替わって15番をつけて先発出場を続けている。
オールブラックスでFBとしてプレーしたロビー・ディーンズ監督は「良い15番はゲームに絡むのが良い特徴で自分からボールをもらいに来られる。ヤマ(山沢)はそれができることは我々も信じていますし、スピードもありますので、彼がボールを貰うことで相手を脅威に陥れる」と話した。本来10番の山沢だが15番でも存在感を示していると言えよう。。