東芝ブレイブルーパス東京は、第10節、三菱重工相模原ダイナボアーズに勝利し9勝目をあげた。復帰第2戦となったFL徳永祥尭は試合を終えて「4トライとってから突き放すことができない、また悪い東芝の部分出ていた」と試合を振り返った。自身のプレーに対しては「全然去年の方がパフォーマンス良かったし、80分しっかり走り切る力もあった。まだ50%ぐらいしか戻ってない」と完全復調まではもう少し時間がかかると話した。
――試合について
すごく入りが良くて、(トライが)簡単に取れたというか、まだ自分たちの弱さじゃないかなと思うのですが、4トライをとって、ちょっと気が緩んでしまって、そこから突き放すことができず、また悪い東芝の部分が残っていると思う。
――何が原因?
感覚で言ったらセットのスピードがどんどん遅くなっていって、怠惰になってしまったのが原因かなと。今までだったら、ゲインしたらしっかりその後を走り込んで、オフロードがつながってトライまでいけていたのに、それができなかった。もう一度そこを引き締めるようになれるよう映像をみて確認したい。
――ラインアウトについて後半うまくいかなかったのは
僕が実際に中に入って飛んでいたわけじゃないんで、現場のコミュニケーションとかどういう風になっていたかわからないですけど、実際風も強かったですし、前で取っていくムーブでもよかったのかなと思います。後半も感覚として相手にコンテストされて、空中で手をかけられたりして結構エラーがおきていたので、そこの行動をレフリーに話すというのと、ボールをまずは確保すること。ボールをゲットできないと僕他chいのアタックは始まらないので。
――トライについては
あれは誰でも取れるトライですけど、トライを取れたことは良かったですね。内側でみんながハードワークしてくれて、オーバーラップが取れている状態だったので。自分たちがやりたい形でトライを取れることは、チームにとってもすごくポジティブなことだと思います。
――復帰第2戦で自身のパフォーマンスは
今週はまだまだ課題の部分もありますし、10ヶ月ラグビーをしてなかったというのが自分の中にあるので、少しでも毎週良くなるように、例年と違って、気が緩んで負けることなく、勝って反省できるということが何よりだと思うのでそこは良かったかな思います。
(自身のパフォーマンスは)まだ全然去年の方が自分的なパフォーマンス良かったですし、80分しっかり走り切る力もありました。だからまだ50%くらいしか全然戻ってないですね。特にディフェンスのところで、どうしても、1個遅れてしまう。もう1個速く働きかけたらジャッカル取れるだろうなというブレイクダウンの判断もあり、(そういうプレーを)FLは求められるのでそこはもっと上げていきたい。
――チームが好調なのは?
誰が出てもハードワークするという、その文化が根付いてきていると思います。10節目になり大分開幕戦からメンバーも変わりましたけど、今日の試合の最後のトライなどは特にそれが現れていて、みんながトライに対して貪欲にボールをもらおうと、特にインパクトプレーヤーたちがやってくれているのがすごくチームの雰囲気をあげてくれています。もちろん出ていない選手のおかげで、自分たちがそういうプレッシャーのある中でスキルを遂行することができているので、チーム全体でレベルが上がっている証拠だと思います。
――練習の雰囲気などは
すごくいいですよ。お互いやり合おうという雰囲気があって、気づいたら(メンバー外の選手に)やられるんで。今週などはFWの練習で、僕らが作るモールでは1トライしか取れなくて、全然Kナイン(*メンバー外の選手たちの総称)に抑えられてしまいました。それくら激しくしてくれて、自分たち(試合に)出ている身としては感謝ですね。
昨年以上にメンバーがフレキシブルですね。いいパフォーマンスを出せばチャンスを掴んで(試合に出れる)という状態です。実際そうやって取り組んできた選手が沢山います。
――そういった全体の底上げもありますが、今季加入したリッチ、シャノンがもたらす効果は?
もちろんあの2人の動きはすごいものがありますし、持てばゲインしてくれます。リッチーは何人もいるんじゃないかってくらい、後ろでカバーしてくれています。あの2人の影響はすごく大きいです。もちろんそれ以外の選手の活躍もすごく大きいですけど。なんですかね、やっとピースがハマったというか、各々頑張っていることが、噛み合いはじめたという感じですね。
――周りのレベルが上がってきたという感じ?
そうですね。リッチーは(周りの選手を)使うのもやっぱり上手なので、今までやってきたことが正しかったじゃないんですけど、今までと同じようにやればしっかりゲインできるというふうに感じますね。