桑山淳生の進化―リーグワン初のPOM、プロを決意した理由と現在地 | ラグビージャパン365

桑山淳生の進化―リーグワン初のPOM、プロを決意した理由と現在地

2024/02/25

文●編集部


24日、ブレイブルーパス東京は、横浜イーグルスを27-7で破り、ボーナスポイント1を含む完勝で全勝をキープした。この試合でPOMに選出されたのは4シーズン目のWTB桑山淳生だ。前半4分、FL佐々木剛の先制トライにつながるランと2トライ、そしてトライを認められなかったもののWTBならではのインゴールへ向かうランで会場を大いにわかせた。昨年8月にプロ転向したという桑山。その意図と今シーズンしっかりと結果を残せている要因とは。

「チームとしてやりたいことを80分間やれたことがすごく良かった」

今回の戦術で外にスペースがあるというのはわかっていました。そこまでのボール運び方を中にいるメンバーにうまく伝えることができた結果何じゃないかなと思っています。

――モウンガ選手からのキックパス


あれはもうドンピシャのところに来てくれて僕は取るだけだったんですけど、その前の判断で相手のWTBが下がって、目の前の田村さんが少しタイトな位置に立っていたんで、自分の中で判断してキックパスのコールを出しました。


――MOMは何度目?


リーグワンになってから初めてですね。率直に嬉しいです。マン・オブ・ザ・マッチを取ったことよりチームとしてやりたいことを80分間やれたことがすごく良かったと感じます。





――すごくいいパフォーマンスが出せている


すごい今年のオフシーズン、トレーニング積んできましたし、なかなか試合に出る機会がこれまでなかったですけど、その中でも自分がやれるという自信はありました。


――走り方を変えたりは?


走り方を変えたというよりは自分の体幹部分のトレーニングは意図的に増やしています。体の使い方の部分で、ピラティスだったりは個人的にそういうのも含めて自分の中で積んできたものが今結果として出せているんじゃないかなというふうに思っています。

――ブラッカダーHCが「淳生は自信を持って一貫性をもってプレーしている」と言われていました


それに関しては、決断力をつけるトレーニングをやっていて、自分の中で決断力をもって判断していくということを特に意識してやっています。それをやるために自分たちのチームのシェイプだったり、戦術の部分の理解度を高めて判断するということができていることが要因かなと思っています。



――昨シーズンと今シーズンの一番の違いはなんですか?


怪我がなかったというのも要因かなと感じます。昨シーズンはプレシーズンの最後に怪我をしてしまって、チームに合流するのが遅かったんですけど、それでもやれる自信はあったんです。


――ピラティスはチーム活動とは別に


そうです。今ちょっとサボリ気味ですけど、オフシーズンに毎週通っていました。自分の中の体のバランス部分であったりというのをうまく整えたくて。全身のバランスを。


――今は社員選手ですか?プロ選手ですか?


プロ選手です。去年の8月からプロに切り替えました。(その理由は)自分の中で逃げ道を作りたくなかったというのと、オフシーズンに社員選手は出社しないといけないんで。そこの部分をトレーニングに有意義に使いたい、自分の体のことを考える選手になりたいという気持ちが強くなってきたので。

――お兄さんには相談した?


ちょっとしたんですけど、元々決めていたんで。相談というか、報告ですね。


――プロになりたいといってすぐになれたのですか?


そうですね。ある程度ビジョンを僕自身が持っていたのでそこをうまく理解してくれたのかなとは思います。理由があってプロになりたいというのをチームやフロントが理解してくれたのはすごく嬉しいです。


――日本代表については?


日本代表、あんまり考えたことなかったですけど、代表というのもまたチームなんで、エディーさんはすごく選手を見てくれる人だと思うので、日本代表の戦術として自分が必要だったらなりたいと思います。



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